SEDITIONARIESのTシャツ2009/04/19

moduulでは着易いプリントを厳選して入荷してます
Uネック、ロールアップされた袖に付いたタグ、裏返しのような縫製のボディ・・・小細工が冴えまくるセディショナリーズのTシャツに新柄登場です。ピストルズが着ていたとか、ビビアンが好きとか、単純にデザインを気に入ったとか、理由はさまざまですが結構ウケの良いアイテムです。1枚で着るだけで個性的なので使い勝手が良いと思いますよ。価格は¥5040です。

小旅行2009/04/19

数日前、片町にあるタイ料理屋に行ってきました。場所がわからなかったので代行の運転手さんに尋ねたところ「乗っけてってあげるわ。」と言われてお店まで連れて行ってもらえました。こんな予想外の親切もまた海外に居るみたいだなと思い、お店に入ると懐かしい匂い・・・。聞きなれたタイ語が飛び交う店内でタイ料理を食べれば脳に直結、記憶の引き出しは開きっ放し。カオサン付近で深夜まで働くおばさん、南部の小さな島でのトラブル、寝台列車のシーツの匂い、天井のファンの音、毎朝眺めたまぶしい庭の光景・・・。

こんにちは。記憶が良いのか悪いのか・・・自己解析不能のモジュール店主です。バンドメンバーにも呆れられるほど曲を覚えるのが苦手ですが、昔の事は異常に覚えています。嘘だと疑われるほどに。本当に不思議です。

しかし、思い出が多いほど五感を刺激する度心が満たされるのかもしれませんね。思い出を作るには、時間と自分に投資しないと。欧米のバカンスや隠居後の旅は、思い出作りの為にお金を使う典型でしょうね。1つのキーワードで湧き出る共通の思い出が多い相手とは会話が途絶えることはないでしょうね。最近思うのは、物と違って思い出はいつまでもその時のまま新鮮に残るな、と。

忙しい日々を送るとかワンパターンな日常の繰り返しは、後になっても全く思い出がないんじゃないかと思います。そんな日々では五感や脳がサボっちゃいますからね。音楽もそうですが、テクニックで詰め詰めの音楽って意外と心に響かない。作り手の自己満足や演奏中の充実感はあると思いますが、冷静に聞いてみると「で?」って感じです。店主も人生を振り返る時、思い出すのはほとんどが非日常での出来事ばかりです。生命維持の目的とは無関係な、無駄、遊び、わき道、遠回り、そんな事ばかりを思い出して「良い人生だなぁ・・・。(グイっと酒を一口)」って感じです。振り返って「で?」っていう人生にはしたくないです。「忙しい」を良い訳に遊ぶ事をサボってるとそうなりかねませんからね。

そういえば音楽も人を通して知ったり、一緒に楽しむと思い出になります。聴いてポイでは知識欲が満たされて終わるんじゃないかと思いますが、音楽は捨てるとこ無しの食材みたいなもんですからもっと楽しんで欲しいと思いますね。考えてみれば原始的な時代から音楽は集団で演奏し、踊り、見物して大勢が共有・共感する物だったはず。



来た時よりも元気になって帰っていくスタジオのお客様を見ている時がスタジオをやって良かったなと思う1番嬉しい時なのですが、将来もし彼らがバンドを辞めてしまっても思い出話をする時の話題に当店のスタジオが混ぜてもらえたらなと思います。自分の手を介して出される音が鳴り響く空間に居る満足感と高揚感にふさわしい空間。それを意識しての無意味なシャンデリア、ベルベットのカーテン、絵、調光なんです。ちょっとだけアピールさせてください。

店主のスタジオの思い出は、タバコの臭い、変色した吸音壁の布の色、割れたシンバル、愛想の悪いパンクっぽい受付の人だったりするんですがね。これも良い思い出です。