目覚め2009/04/29

昨日は愛車のショベルヘッドを冬眠から目覚めさせました。久しぶりに跨る愛車は車高が下がってホコリだらけでした。タイヤの空気が減っているせいで異常に重く感じました。もう何度やったかわからないこの作業ですが、よく考えてみると1年に1度なのでたった13回。いつものようにガソリンのコックをオンにして・・・と思ったらオンのままでした。これは面倒な事になるかもと思いながら何度かキックすると、死んだかのように無反応。13年目にして初の失態です。

こんにちは。遠回りの道中生き方悟るモジュール店主です。休日だったのでのんびりいつもとは違う道を通って移動していたら雰囲気の良い家や明るい空、水を張った田んぼに農作業をしている人々・・・なんとも気分の良くなる光景をたくさん見れました。移動時間は4分長く、距離で3キロ長い道中。たったそれだけの余裕で心は随分満たされました。結局ストレスなんてのは自分が勝手に慌てて増幅させるものなんだろうなと思いながら、久しぶりにブランキーの古いライブアルバムを聴いてました。

最近は一層穏やかにのんびり過ごせてるような気がします。年のせいかなんなのか、自分でも理由はわかりません。

さて、ピンチのショベルちゃんを救うべく工具を広げながら原因を探りましたが、すぐにキャブへガソリンが流れすぎているのが解りました。というかガソリンが滴り落ちてます(笑)ガチャガチャといじくっていると、のん気に母が近付いてきて様子を見ていました。セルモーターが回る音を聞いて「調子悪そうやね~。」なんて言ってますが、これは元々の音です。母が立ち去ると畑作業を終えた祖父が寄ってきて様子を見ていました。「プラグノ点火ヲ確認セヨ!」とか言ってくるので、調子の悪いエンジンへの対処法は祖父~父の世代だと皆知っているんだなと思いました。更に叔父が眺める頃にはある程度キャブやプラグも整え終わったのでブボボボ・・・と調子が悪いなりにエンジンが回り始め、しばらく吹かしてやると相変わらずの3拍子をドドドンドドドンと奏で始めました。

いや~今日も良い1日だった、なんて思いながら水を飲みに自宅に戻ると、母が「さっきから飛んでるの、やっぱヘリコプターやね~。」と言っていました。ちょっと時間があったので車を洗っていると、窓の奥から姉が「そんだけ身長と手の長さがあると洗車しやすくて良いな。」と声をかけてきます。車を洗い終わる頃、実家の車と店主の車を座り比べて「外人さんの車は大きいねぇ。」と言っている母をタバコをふかしながら父が眺めています。

祖父はともかく、皆仕事の日のはず・・・。日暮れ時ではありますが。

空が暗くなり始めたので家に入ると、祖父が薄暗い部屋に座って何かを飲んでいました。なので店主もコーヒーを入れてしばらく話をしてました。祖父と孫という立場だと、父と息子という立場では出来ないような話が出来る事があって、なんだか家の将来を託されている実感が湧いてきます。

子供の頃から自宅敷地の一角でしちりんを家族で囲んで焼肉をする時があります。ある時「もしあの世があるなら、死後もあの世で家族と再開してしちりんを囲みたいな。」と思いました。しちりんを囲みながら「いやぁ、健闘したけど金儲けはさっぱり!最後は病気でポックリだったよ~!ゴメンゴメン!」とでも報告できたらな、と思ってしまいます。

こんななんて事無い休日に限って「人生って素晴らしい!」とか思います。美味しいご飯と酒があればより一層。