木陰2009/07/05

後ろのドアの「く」の字がCピラーだよ。
木陰でニジノハP氏と談笑していました。「しかし、木陰って涼しいねぇ・・・。」「ホントだねぇ・・・。」こんな会話で成立する関係、熟年の味。しかし本当に涼しいです。実家の庭にも大きなケヤキの木があって子供の頃友達と手を伸ばして囲んでもお互いの手が届かない位大きかったです。多分曽祖父が植えた木なんですが、夏は縁側に大きな木陰と風になびく葉っぱの音を提供してくれたもんです。その根元にはアリジゴクの巣があったり、夏はセミの幼虫が羽化しようとケヤキを登っていたり。セミの幼虫の抜け殻を観察して脱皮の神秘に触れたり。

そんなケヤキも枯れてしまいました。長年かけて出来た森って本当に大切にした方が良いと思います。子供の頃クワガタを録りに行った森も随分木が枯れてますよ。

相変わらず子供の頃と変わらないように見える魚が群れになって泳いでいますが、きっと人知れず世代交代してるんでしょう。そんな光景を見ると細胞、代謝、遺伝子・・・。視点は多角になりつつも凝視するのはより細かい物へ。大きく見ればちっぽけに思える物ほど自分にとっては掛替えのない物なんだな、と感じたり。

こんにちは。グルグル回転モジュール店主です。回転といえば店頭の商品(特にポロシャツとTシャツ!)が残りわずかなのでお早めに。眼鏡やサングラスも回転が良いので前回ご来店いただいた時とは別モデルが店頭に並んでいますよ。新作でオススメは新作のグリーンのサングラスと黒縁眼鏡です。

さて、木陰でP氏としょうもない話をしながら見つめていたのはBMWのCピラーでした。なんとも絶妙なカーブの深さがたまりません。個人的にはCピラーのラインは車の好き嫌いで大きなウエイトをしめます。あとはドアの膨らみとフェンダーへのライン、上から見たヘッドライトのラインとバンパーのラインのバランスですね。フロントガラスとワイパーの根元辺りの黒い樹脂の隙間のデザインも注目ポイントです。ラインを眺めてからヘッドライトの位置やボディー全体のデザインという風に広げていって、また各パーツに目をやり・・・と眺めていくと面白いです。

愛車に目をやると、Cピラーだけで見ると今ひとつながらテールランプ・Dピラーの3点で見ればまぁまぁなので良しとしてます。

その点バイクはエンジン・フレームの造形美と乗ってる人の2点でカッコ良さがほぼ決まるので単純明快ですね。ライディングポジションなんかより寸足らずのパンツから見える靴下で試合終了のシビアな世界ですから。

見た目といえばドラムのセッティングにもそれなりにこだわりがあって、シンバルの大きさと高さのバランス、スタンド類の角度にはこだわってます。スタンドは関節・ジョイントで出来た機械なので、その辺を最大限にこだわってセッティングしてます。

他人からの見た目じゃなくて、自分が気持ち良く叩く為にですが。

こだわりを上げだすとキリがなくて、ブーツの高さとシューレースの結んだ蝶々のバランス(の為にシューレースを替えたり)、スニーカーの編み上げ部分の開きとシューレースからつま先までの長さ(これがダサいと買いません)、Tシャツの方の入り込み(オッサン臭くなるかどうかのポイント)、首のリブの太さ(顔の大きさとの関係もある)、ベルトのパーツと革の幅のバランス(高級感に差が出たり)、帽子の高さとツバの比率(似合うかどうかのポイント)、腕の長さ・太さと時計のサイズ(横幅は調整利かないから)、襟を開いた時と閉じた時の表情の違い(高い物はパターンも縫製も良い)・・・

本当にキリがないんですが、気持ち良く過ごす為に必要な愛着のある物を分析した結果わかった物も多いです。あとは試着されたお客様を見て学んだりとか。

皆さんこんな小うるさい奴とは生活できないなとお思いでしょうが、黙ってこっそりやってる事なので気付く方は少ないと思いますよ。こだわって1度安心した後は無頓着だったりもしますし。

しかし、細かく見たり大きく見たり、なんだか絵画を見るみたいですね(笑)