2009年時間の旅2009/08/19

「お前はすでに死んでいる・・・。」
昨日は休日を利用して20代の思い出の品を綺麗さっぱり処分してました。手を止め捨てなかった物や思い直して取っておいた物は、友人・家族・旅の写真と旅行中の日記でした。76年式とはいえ今よりも当然新しげな愛車FLHと写る21歳の店主はリーバイスのビンテージデニムに古着のトップスやジャケット。髪形に至ってはリーゼントのものまで(笑)。

旅行中の日記は酷い内容で、脇に描かれた絵も酷いものでした(笑)写真を見比べても、やっぱり今の顔の方が好きですね。なんだか穏やかで。暮らしのストレスも今は少ないですし。

こんにちは。慌しいこの時期、バイクの車検は延期のモジュール店主です。バイクをチェックして車検を受けに行こうと思ったのですがお店を抜け出すわずかな時間も無く明日に延期する事にしました。そろそろフロントタイヤも交換しなきゃな、なんて思いながらしげしげと愛車を見ていたら・・・やっぱり素敵!本当に良い物はいつまで経っても飽きませんね。所有してから14年経ってもキックでエンジンをかけた瞬間ドキドキするなんて、そんな物なかなか無いと思うんですよ。貧乏しながらも買って良かったなと思います。

あ、ドキドキするのは壊れないかと思ってではないですよ。

さて、今朝は朝練をサボってお墓参りに行ってきました。年のせいだとは思いますが、縁とか運命を強く感じるようになってからお墓参りが特別な時間になりました。また祖父母も喜んでくれるので母の実家へは近況報告も兼ねて行っています。戦闘機乗りだった祖父の思い出話や会った事の無い先祖の話など、興味深いやら懐かしいやらで良い時間が過ごせました。お店の辺りとはセミの声やトンボの種類が違うのもまた風情があって良いもんです。

そういえば昨日知ったのですが、当店取り扱いのとあるブランドの代理店様は、なんと先祖が商売で取引していた会社と同じだったんです。取引先様の事業部も違えば店主の商売と先祖の商売も違うんですが、なんだか運命を感じてしまいます。このブランドは偶然出会って、不思議な流れで取り扱いが決まったので本当に運命を感じます。なんだかご先祖さんが導いてくれたかのよう。

単なる偶然と思うより、縁を感じて感謝した方が楽しいと思います。人生なんて演出次第。68億分の1のつまらない人生を自分で大きく描いたもん勝ち。

他人に知られる事すらないご先祖さんも店主にとってはキーパーソン。

会いに行く度に楽しみそうに店主の身長を測っていた祖父のつけた印はもう柱から消えてしまいましたが、聞こえてくる風鈴の音、見慣れた場所の物干し竿、昔と変わらない庭の様子、扇風機の音、昔と変わらず子供に勧めるようにお菓子を出してくる祖母、全てが昔のままのようで会話の合間合間は頭がボーっとしてきます。

そうそう、母の実家の仏壇の「りん」(あのボウルみたいなカーンてやつね)がめちゃくちゃ良い音なんですよ。りんの少しずつ音が消えていく感じと残響音の豊かさは一発で非現実の世界に行けますね。さっとアタック音に意識がいって、「いつまで続くんだろう・・・。」と思える残響音を聴き続け・・・音が消えた時ふっと現実に帰ってくるような感じがします。本当に凄いものを考えたもんだなと思います。

見えなくなるまで手を振っている祖母に窓から手を出して手を振ったので、対向車の人が相当驚いていました。

そうそう、母の実家に手土産をと思いSweet Spotでクレープを買って行ったのですが、「ついでに我が家にも。」と思い買って帰った時の母の異常な喜びよう。

まぁ、せいぜい長生きしてくれと思いながら家をあとにしました。