人間の塔2009/11/16

こっちはノルウェイのモノリッテン(人間の塔)だよ。
今日はマイルス・デイビスの「あのアルバムにコルトレーンは参加しているかどうか。」なんて話ができるほどマイルスに詳しい方のご来店で楽しかったです。音楽好きのお客様が多い当店ですが、今までで1番マイルスの話に詳しい方でした。身近な所に面白い方が住んでいるもんだなと改めて思いました。

こんにちは。急にミスフィッツのコピーがやりたくなったモジュール店主です。やってもいいという方、あるいはミスフィッツを好きな友人をお持ちの方は是非ご連絡下さい。

さて、昔から気になっている海外の祭の中にスペインの人間の塔があります。カタルーニャかどっかの行事で、人の上に人が乗ってタワーになるというあれです。単純明快ながらハラハラさせられる行事を見ていると、なんとなく秋田の竿灯祭を思い出します。竿灯祭も単純明快ですが、近くの思ったより危険な状態を観るも良し、遠くで揺れる竿灯を眺めて飲むも良しの素敵な祭です。

しかし、寺院・宮殿・城・・・人というのは背の高い物が好きだなと思います。竿灯も人間の塔も高くまで上がったもん勝ちみたいな感じで、建物だけでは飽き足らず、空を飛び、宇宙にまで行ってしまった訳ですから。高い所に憧れがあるのか、そこから見た景色に対する好奇心か、高い所から見下ろしたいのか、理由はちょっと解りません。

そういえば、高い所から落ちる夢は自信の喪失や不安がある時に見るとも言われていますね。という事は、成功や自身がある状態は高い所という潜在意識があるんでしょうか。また、高所恐怖症は危険を感じた時に落ちる想像をしてしまうからだといわれ、克服するには大丈夫だったという経験を積むしかないそうですね。

成功や自身の象徴にもなれば不安を煽る要素にもなる高所。単純ながら奥の深い場所ですね。

そういえば店主も普段「大丈夫」と思える根拠が過去の経験のような気がします。若い頃よりタフなのは、自信を持てる経験をしたからか?なんて思いますが、そういえば旧日本軍パイロット(弟4戦隊の樫出勇氏だったかなぁ・・・)も「B-29との空戦以上の恐怖を感じる場面はその後の人生では無かった。」なんて証言されてますので、経験で克服できる恐怖は多いんだろうなと思います。おっさんになって良かった!

今の世の中は失敗が許されにくく、不安を煽るような情報は多く、それでいて自信を持てと言われたり。うっかり時事ネタを調べまくる性分ではありますが、店主の庶民的立場なら国の将来より今日の夕食の心配位が身の丈に合っている。最近そんな気がしてゆるいチョイスを心がけてます。

成功の近道を知ろうとして失敗例を知り過ぎた。最近の世の中はそんなイメージです。

夕食で思い出しましたが、鯖江市西縦貫線沿いの「まんまる」というカツ丼屋さんは安くて美味いので最近何度か行きました。これからもちょくちょく行くと思います。あとはカニ漁が始まったのでカニを食べたいです。明日辺り食べてこようかなとも思います。

カニを食べる度「母にカニを解体して食べたと言ったら驚くだろうな・・・。」と言いながらカニを食べていたドイツ人を思い出します。そういえば雪駄の踵はチャリチャリ鳴らすもんだと教えたら「信じられん!怒られないの!?」とも言ってました(笑)侍が貧乏だったとか、随分夢を奪ったような気がします。