マ○ーの虎2009/11/21

機体はフライングタイガースのもの。ちなみにマネーの虎のとある社長はフレッドペリー好き。
「人間の性根は学校に通う前に、わが家の母の教育で作られる。自分の遺言は、婦人の教養を高めて、よい母を作ること!これを祖国に望むだけだと伝えてくれ。」

これは旧日本陸軍大将山下奉文(ともゆきね)氏の遺言です。イギリス軍司令官に「イエスかノーか!」と迫ったという逸話、「マレーの虎」との呼び名、二・二六事件でのイザコザ・・・名前を聞いた事のある方も多いかと思いますが、山下大将の遺言も、戦後の海軍びいきな情報が多い中で「そうでもないよ。」と言いたくなる理由のひとつです。

名前を挙げるのはさすがに控えますが、とある守備隊のトップも、一般的に言われるほど悪い人ではなかったようです。昔から家にある戦時中の資料集でも元隊員が良い人振りを語っていました。その他色々人物について資料が残っていますが、色々な顔を持つのが当たり前の個人を偏った情報で判断するのがどれほど恐ろしいかを思い知らされます。旧陸軍については・・・まぁ悪く言う人の視点もわかるんですが。

こんにちは。結局服の話から外れがちなモジュール店主です。今後若干の追加はありますが、入荷数が激減しますので特に他の話になりがちです。ちょっとマズいなと思ったりもするのでコーディネート特集とかもやってみようかな、とは思います。

さて、二・二六事件といえば、襲撃目標の総理大臣・岡田啓介は福井出身ですね。福井市の中央公園に像があるので福井市の方は特にご存知かも。米英との戦争に反対した事や戦中の軍に対する影響力など、激動の時代になかなか重要な方が福井から出ていたんですね。橋本佐内、松平春嶽なんかは福井の偉人としてよく名前を聞きますが、個人的には岡田啓介氏の話の方が興味深いですね。

「松平春嶽は出身が福井じゃないだろ!」なんて事をいうと、「じゃあ前田利家も柴田勝家も尾張出身だろ!」と、北陸においては話が長くなるので省略。祭ができません。

すっかり陸軍大将山下氏から話がそれてしまいましたが、遺言の詳細については長くなるので興味のある方は検索という事で。山下氏は戦果誤認の代表格「台湾沖航空戦」の戦果報告について疑問を持っていた人でもあります。大本営が得意気に発表している映像を見た事がある方も多いかとは思いますが、あれです。

年に2度ある戦争ネタが増える時期。つまり8月15日辺りと12月8日辺りがありますが、そろそろ12月なので楽しみです。さすがに初めて見る映像も減ってきたのが残念ですが、特番のおかげで祖父と戦争話をする機会が増えるのが嬉しいです。激動の時代に一個人の視点で何を見たのかという話は非常に興味深い。

情報だけを見ると上層部みたいな視点で物を言ってしまいがちですが、タイムスリップして戦時中に戻るとすれば、残念ながらほとんどの人は何が起こっているかもわからず空腹・疫病・物資不足に悩む立場にしかなれないと思います。その個人がどう生きたのか?が1番興味深い所なんですが。