クラウトのセンス2010/02/04

キャノピーは風防(ガラス部分)だよ。
昨日のディスカバリーチャンネルはドイツ軍機Bf109vsP-51の空戦についてでした。ドイツ軍の主力戦闘機に戦いを挑むのはWWⅡ戦闘機の中で最優秀と言われるP-51。P-51は暇つぶしに硫黄島から飛んで来ては日本の非戦闘員に機銃掃射していったあの戦闘機です。優秀なエンジンはイギリスのロールスロイスのライセンス物。量産性重視の機体は女性工員などが大量生産。

工業力の差に敗れた日本の開発者と町工場の職人達。その無念は計り知れない・・・。意外にサバサバしてたのかもなぁ。

こんにちは。ミリオタゴールデンウィークモジュール店主です。ドイツ軍機の好きなところを一言で言えば、あの無骨(キャノピー萌え)な力学的デザイン。無骨なデザイン揃いの兵器の中でも少し上を行く感じがします。川崎は三式戦闘機、五式戦闘機でドイツの技術を参考にしたと言われています。そういえば二式複座戦闘機は何の影響なんだろう・・・。ユンカースJu88とはコンセプトが違うような気もするし・・・。

さて、昨日番組に登場したBf109といい店主の好きなFw190といい、ドイツ軍機は脚部に目が行きます。Bf109は胴体部分に主脚の引き込み装置をマウントしています。それで主翼の軽量化に成功したそうですが、脚部の強度不足や安定性不足を補う為に主脚にハの字状の角度を持たせている訳ですね。Fw190は主翼に主脚を収納しますが、逆ハの字の主脚です。

Bf109の知識が乏しいので番組を見ながらメカニズムの面で感心する事ばかりでしたが、脚で操作するペダルの位置は足が極端に曲がらないように配置されていたそうです。高高度でのパイロットの血流の妨げにならないように、との配慮です。ドイツ=人間工学のイメージ通りです。

フォッケのFw190は整備面でも整備士に優しい設計になっていました。電動式を多用し各パーツの配線コネクターは個別だったそうで配線間違いを防いだそうです。それでいて予備のオイル系統を確保して故障が出ても使用不能にならない配慮もされていたとか。故障箇所はユニットごと交換できるという配慮もすばらしいですね。

なんとなくオタ臭がするのがドイツの魅力でしょうか。ドイツの音楽も独特なものが多いですし。個人的な印象は、マイスターよりオタなんですよね。アメリカ物はハーレーを触っていても単純明快です。それはそれで気持ち良いですが。

今夜は零戦vsP-38です。内容は格闘戦から一撃離脱への戦術の流れかな?と予想しています。