一人三国同盟2011/06/12

Kさん、フィアットはレーザー溶接導入してないでしょう?
スーツの仕立て屋さんとの会話、お客様との会話で最近よく名前が挙がる国がイタリア。当店でもメーカーは他国でありながら縫製はイタリアという商品を扱った事があります。今までに音楽やファッションで影響を受けた国はイギリス・アメリカ・ドイツ。

ちょいワルおやじ(笑)なんて言葉のせいもあって敬遠していたのですが、イタリアに行きたい今日この頃です。

こんにちは。イタリアの国境でレンタカーの隅々まで調べられたモジュール店主です。国境を越えた後に入ったレストランでは清算の際につり銭を明るく元気にごまかされそうになりました。高速道路の途中で入ったレストランではオバハンに日本語を教えろといわれ、イメージ通りの陽気さに触れた気がしました。それだけにタイのチェンマイで一緒に夜遊びしたイタリア人の自虐的な暗さが面白かったですが。

さて、今まで欧米日のレシプロ戦闘機(主にWWⅡ期)について調べても今一つ興味が持てなかったイタリア軍機。というのもイタリア軍のイメージ自体が「弱小」「ドイツの足手まとい」といったもので、これは一般的にもよく言われる事なんですよね。

世界初の航空爆撃を行い「制空論」を唱えたのはイタリア軍。制空論は戦略爆撃のいしずえになったものですが、エピソードとして聞くのは降伏を促すビラを撒き敵機を振り切って帰還した話等。エースパイロットの撃墜数も単純に比べれるものではないにしろ日本軍のエースに見劣りします。そして戦闘機のスペックを見ても日本同様エンジンの開発技術レベルが低かったといわれ、ダイムラーベンツのエンジンをライセンス生産していたりします。

ところがスピードレース用航空機の当時最速記録はイタリアのマッキM.C.72。この飛行機のエンジンはフィアット製のV24エンジンで3000馬力ほどの出力でした(零戦は約1000馬力)。ムッソリーニもこの飛行機に興味を持って、国家資産からマッキ社に投資したそうです。M.C.72の飛行映像はYoutubeでも見る事ができますよ。

そしてイタリア軍の話で忘れてはならないのが食事へのこだわり。保存技術のフリーズドライ製法はイタリアが軍隊の食事の為に開発したとも言われています。ちなみに日本軍は換えの靴下に玄米を入れて運び戦場で鉄兜を使って精米し炊飯してましたが、水を汲みにいって狙撃される事も多かったそうです。

現在は世界最多の航空機で行う曲芸飛行チーム「フレッチェ・トリコローリ」が世界トップクラスのアクロチームだとの評価をうけていますね。機会があったら一度観てみたいチームの1つです。

イタリアの車にも乗ってみたいですが、本国に比べ日本で買えるフィアット車があまりにも少ないので残念です。Palioとか600の、ちょっと隙のある感じが良い・・・つまり日本では売れないだろうなって事です。