JONGHA meets 台湾 三日目2012/03/02

ライブ前のマルクっつあんの後姿は最高にかっこ良かったよ。
ライブの当日も、案の定いい加減な待ち合わせからスタート。二手に分かれてタクシーで西門駅付近のスタジオへ。このスタジオは面白い作りで、小さなスタジオが並んだ先に大きなスタジオ、パソコンのあるスタジオ等多目的な要望に応えてくれそうなスタジオでした。練習に使ったスタジオの器材はギターアンプとベースのキャビがMESAでMESAが人気なのかな?と思いました。ベースのヘッドはアンペグ、ギターアンプはマーシャルもありました。ドラムはタムタムが不安定でセッティングがしにくかったですが、ヨーロッパやアメリカで使った平均的なドラムよりは随分コンディションが良かったです。

久しぶりにメンバーで音を合わせる不安と、いつものスタジオの音との違いに戸惑いましたが、「大丈夫だろう」と言ったボーカルK氏の表情にいつもは感じない気合みたいなものを感じました。

その後は楽器屋へ行き、一旦解散して休憩する者は休憩をして、散策する者(店主等)は街を散策しました。

ライブ会場の地下社會に着いて暫く経ってからリハーサルをしたのですが、たまに県外でライブをしていた時の様な気分で、特別ではあるが緊張する感じでもなかったです。リハーサルはPAさんがしっかりやってくれて、器材を見て予想していた以上に音が良かったです。フロントの3人のメンバーも演奏しやすいらしく、音は器材の見た目じゃないなと改めて思いました。

対バン、というかお世話になった共演者の方のリハーサルを観てまたビックリ。クオリティが高く、センスも良いなという予想以上のサウンド。リハなのに聴いていて非常に気持ちが良く、素晴らしい音楽にある各パートの絡み合いを聴いていると優秀な案内人がどこかに導いてくれるような気持ち良さ。「あ~シンセがそんな風に入るのか・・・」「と思ったら、来ましたねギター・・・」みたいな事を考えながらリハの最後まで聴いてしまいました。そしてJONGHAでもこういう緻密な絡み合いを意識したいなと改めて思いました。

開場時間を過ぎると、「結構来ますね」なんて楽観視していた店主も「これは!」と思わざるをえない大入りの様子。現地の方以外にも台湾在住の日本人や白人のお客さんまで来てくれて会場は熱気ムンムン・・・というか、久しぶりに多過ぎる人で空気が湿ったライブハウスやクラブのあの感じを体感しました。何人入ったのか、正確な人数は判りませんが、キャパ越えとも聞きました。

こうなってくると気負いすぎてヘマをやらかす可能性が高まるので、あえて手抜きくらいの気持ちで1曲目を叩こうと思いながらセッティング。スポットライトで遠くは見えませんが、気配で人が相当多い事を確信しつつ、各メンバーの表情や後姿を見ると妙に頼もしく見えました。ライブが始まっても朝練のおかげか体力は充分。細かいミスはあったと思いますが、場の雰囲気とメンバーの気分がエフェクターになって、只々楽しい。アンコールのニート!ニート!ニート!まであっという間でした。

持って行ったCDも完売、気持ちの良い疲労感とマメが潰れていない指先を見て力みの無いライブだった事を確認しました。CDにサインをするのもヨーロッパ以来?の出来事で、不慣れな行為に焦るやら戸惑うやら。

打ち上げは台湾滞在の間お世話になった皆さんと円卓を囲む贅沢なものでした。夜は更けて酔いは深まる一方でしたが酒の味はいつまでも美味くて美味くて仕方が無かったです。