昨日と今日と2012/05/23

京都でのライブを控えたJONGHAの練習をしました。最近出来た新曲のテンポ、というかリズム自体が変わったりの試行錯誤はなかなか辛いものがありますが、今までの曲の通し練習はスムーズで楽しかったです。昨日はミラーズ、ビハインド辺りが演奏していて妙に楽しかったです。最近素振りでフォームを見直したせいで以前の腕の振りが戻ったのは良いんですが、左手首の腱鞘炎も復活してしまいました。おかげで今日はいつも持ち歩いているバッグを持つだけでも手首が痛いです。

昨日は中古レコード屋さんでジャズのCDを3枚買ったので、今日はマイルス・デイビスの70年代のライブ盤の勢いとキース・ジャレットの相変わらずの店主的ツボっぷりを堪能しています。それにしてもマイルスのライブ盤は、噂で聞いて予想していた以上に音が悪かったです。もう少しドラムの音がクリアに聴こえると良いのになと思いますが、ハイテンションでグイグイ迫ってくるようなサウンドは良いですね。

レコード中心に買うようになってしばらく経ちましたが、レコードで音楽をかけているとムードが良いですね。買った時の喜びも、専用機じゃないと聴けない事もあって「早く聴きたい!」という気持ちになります。単純明快な手間もかかって、機械好きでマゾヒストな方に特にオススメです。

お手軽なクリアな音、ありがたみのある気分が高揚する音、両方を自分にふさわしい形で楽しめる現代に生きれてラッキーですね。

機械といえば、先日キックを繰り返してもウントモスントモだった愛車のFLHが遅めのお目覚めになりました。親切なお客様にお借りした魔法のケミカル2つのうち、まずは始動性を高めるスプレーをキャブレターに吹きかけてキックしてみました。しかし車体下のホースからブシューブシューと真っ黒なエンジンオイルが噴出すだけでエンジンは沈黙を続けます。次に蓋の作りからして安物ではないキャクブリーナー(略してキャブクリ)を若干あきらめムードで噴射。空キックを繰り返した際に逆噴射したキャブクリーナーがパンツについてションボリするも、ひるむことなく放置。はやる気持ちをおさえて、勇気ある放置。

待つこと数分、ダメ元でアクセルを絞るとキャブレターからシュッ!シュッ!という音がしました。詰まりが溶けたらしく、今まで以上にガソリンが噴出しているような気がします。エンジンの上死点を合わせキック1発、「ズドドン!キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」。久々にエンジン音を聞いたなと感慨深く2度目のキック!さすが単純王ハーレーディビッドソン、超えられるハードルの演出がニクイですね。しばらくするとアイドリングも安定して、買った当時の17年前と同じようにブルルン、ブルルンと車体を揺らします。

壊れたら買い替えの虚しい日用品の輪廻も仕方がない事ではありますが、自力で直せる位のハードルを乗り越えながら長く付き合う物の愛着は格別です。覚えのある傷、色あせたステッカー。その全ては記憶を蘇らせる刺激物に変わります。