男三代埃まみれ2012/07/14

最近実家にあるガラクタを処分しています。持ち主は曽祖父母で主に昭和初期の物が多いのですが、見た事も無いような物がどんどん出てきます。昔の人のやる事なので、丁寧に新聞でくるまれた物もあるのですが、これが凄く興味深い!

大東亜戦争直前の新聞が何枚か出てきたのですが、皆さんご存知の征露丸の広告や当時の週刊誌の広告をはじめデザインが秀逸な広告の数々と「電撃戦」でお馴染みのドイツ軍によるポーランド侵攻の記事や戦争突入半年前に書かれているアメリカの強大な国力を普通に紹介している記事。当時の一般向けのメディアの情報と一般人がどういった情報を見ていたのかが見て取れます。

じっくり読んでいる暇も無いので保管して作業を続ける事になるのですが、祖父・父・店主の男三代で協力して曽祖父母の遺品を今更ながら整理するのは感慨深いものがあります。

大きな箱を抱え込んで高い所から下ろす店主、器用に縄を使い背負って運ぶ祖父、話し声が1番多い父。そんな方法で運べるのかと感心して祖父に話しかけると「え?やり方知らんの?」と困った顔で答えます。

要らないから捨てろと言う父、使うから運び出すと言う祖父、使うから置いておいてくれと言う店主・・・で放置される木材。

要らないだろ?と尋ねる父、面白いから残すという店主、昔話を始める祖父。

男同士は会話するより黙々と単純な共同作業をしている方が良い事があるのかもしれません。バンドもちょっとだけそんな要素があるかも。

何にしても驚きなのは祖父と父が働き者なところ。


とりあえず、保管したい物は古い新聞を外し今の新聞で包み直して保管しようと思います。将来誰かが手にした時、この整理整頓と今の世の中を伝える為に1つ悪戯をしておこうと思うからです。将来手にする人が、昭和初期の物が平成24年の新聞に包んである意味に気付いてくれたら嬉しいです。

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