田んぼの真ん中で2013/09/18

昨日は休日だったので家でのんびりしようとしていたら
急に祖父に呼ばれて軽トラックで親戚の農家まで行く事になりました。
台風一過の晴天の下、収穫の終わった田んぼに残されたワラを集め
束に縛って軽トラックの荷台にせっせと運びました。

「天気の良い日に田んぼに居ると気持ちが良いだろ?」
と何の疑いも無く笑顔で聞いてくる祖父に
すでに腕がアレルギーでブツブツだよ、とは言えませんでした。

しかし上空をヘリコプターが通過し、踏み出した足元からカエルが跳び、
稲の匂いが漂う真っ平の田んぼで秋の風に当たるのは、確かに気持ち良かったです。

何に使うのかも分かりませんが、大事そうにワラを集める祖父。
そんな様子を傍から見ていて、無価値に思えるモノに価値を感じる
そういう感覚は自由に自分らしく生きる為に不可欠だなと思いました。

周りに流されたり、無意識のうちにのまれたり、
そういうある意味自然な行動に陥れば、それはお上と越後屋の必勝パターン。
病気のおとっつぁんの娘は連れ去られて座敷でクルクル回る事になります。

他人にとっては雑音でしかない音楽や難解に思われる音楽
「捨てるけど要らない?」と言われて集めた古い家具やオーディオ。
自分だけの宝物に囲まれて自分のペースで生きる楽しさ。
そしてそれを理解されなくても尊重してくれる家族。

そういうモノに触れ、環境で暮らし、「個」というものについて深く考えたいものです。

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