企画展 「鯖江の近代史と步兵第36連隊」2015/08/08

今日はお店に来る前に鯖江市まなべの館に行って
「鯖江の近代史と步兵第36連隊」を観てきました。

戦争だの安保だの、物騒な言葉を見かける昨今ですが
毎年この季節がやってくると、この手の企画や記事を見かける訳で
店主からしてみれば毎年恒例の補習タイムになる訳です。

行った時間帯の会場には正直あまり人が居なかったのですが
小学生が熱心に家族と思われる老人に質問していてなんだか嬉しかったです。

良いとか悪いとか、ifとかno moreとか
いろいろ思う事はあるとは思いますが
ここ鯖江市神明地区の近代史を語る上で
36連隊の話を避けて通ることはできません。

駅も商店街も忠霊塔も桜道も病院も学校も
全部36連隊の影響を受けていますからね。
空港や港が旧日本軍の施設であったりするのも同じですね。

展示品の戦地から家族へ宛てたハガキを見れば
子供に読めるようカタカナだけで書かれていたり
頑張ってやっていると親に健闘ぶりを伝えるものだったり。

そうそう、なんでわざわざ検閲のある軍を通して手紙を書いたのかと思ってましたが
軍を通して手紙を書くと無料だったそうですね。
ということは特攻隊の本音が書かれた遺書を家族に郵便で送っていた方は
自腹を切って郵送してたってことですよね?
だったら一層胸アツです。

胸アツといえば、今朝の福井新聞には
祖父の在籍していた歩兵第119連隊の元兵隊の方の記事がありました。
この連隊のエピソードも祖父から聞かせてもらいましたが、かなり胸アツです。

36連隊に話を戻しますと
展示されている資料の中に現存する興味深い建物があったので
帰りに「早く家に帰ろう」という娘をなだめつつ寄り道しました。
ドイツ壁という店主にとって思い入れの強いコンクリート壁の小屋。
オリジナルの壁と補修痕のある壁を見比べる事ができたのですが
やっぱりオリジナルは良いですねぇ!

以前同じく鯖江市で見たドイツ壁は透明の砂がセメントに混ぜてあり
グレーになんともいえない光沢があったのですが
今回のは砂が細かいのか?
バリ島の砂浜で現地の方が砂のお城を作っているのを見たのですが
その作り方が手で水を含んだ砂を救って垂らすだけ!
すると砂が細かいからかトロトロトロ~とクリームのように積もっていくんです。
今日見たドイツ壁はその時の砂のように玉状?にへばり付いてるように見えました。

こうして見比べると面白いものは沢山ありますね。
漆喰ではないにしても、左官壁がもう少し増えると個人的には嬉しいです。