バイク2016/06/02

今日は早起きでちょっとしんどいですがヤル気はあります。
第二回「大海原で立小便」のコーナーです。

初めての愛車を手に入れてから23年、今の愛車に乗って20年・・・。
人生の半分はバイクと共にあった店主の暮らしですが
バイクにハマったきっかけもラブストーリーと同様に突然でした。

「暑いし寒いし汚れるし危ないし、どう考えても車の方が良いだろう」
と思っていた当時の店主は
目の前を走り去った数台のチョッパーに心奪われ
半年後には国産のバイクに乗り、その2年後にハーレーを買いました。

ハーレーの何が良いって、一般的に言われるあの排気音。
そして無駄に揺れて振動で部品が落下してしまう程の、良く言えば鼓動。
通販で簡単に手に入る社外・純正のあらゆる部品と
ユーザーが多い事から素人でもネットで莫大な情報が手に入る事。

つまり好きな人にはたまらない魅力が
ちょっとのD.I.Y精神とヤル気で手頃に維持できる訳です。
その車両価格の馬鹿馬鹿しさに納得できることが前提ですが(笑)
知り合いから買うか不人気車ならこれもクリアできますよ。

そして手に入れてしまえば、バイクを眺めて酒が飲めます。

まずは遠くからシルエットと構造的理屈を考えながら楽しみましょう。
するとどうでしょう?気になる部分が出てきますね!では近づいてみましょう!
厚塗りのメッキの深い銀色とパフがけされた鈍いアルミ製のパーツの輝き!
近くで見ると、鋳物特有の雰囲気とザラついた鉄のエンジンが古めかしい!
ちょっとガソリンとオイルが混じった特有の臭いに気付きますか?
もう触りたくて仕方が無いですね?でもアクセルを煽っちゃ駄目です。
ガソリンがキャブレターに流れちゃいますからね。
ちょっと跨ってみてビックリ!何気なく手を伸ばした所にハンドルが!
乗車姿勢がもう体に染み付いてますね!まさに愛車です!

ちょっとトイレに行って戻ってきて、改めてビックリ!
なんてカッコいいバイクなんでしょう!!!
傾いている内側から見るのも良いが、マフラーが見える角度もまた良し。
そしてまたふりだしに戻る・・・。

バイクを買えば、こんな素敵な日々が待っていますよ。

灼熱の太陽と焼けたアスファルトに挟まれていると
エアコンの効いた車のドライバーに気の毒そうに見られますが
レザージャケットで丁度良い頃に走れば皆に気持ち良さそうと思われるはず。
走っているだけで手を振ってくる人がいたりと非日常の体験もできますが
そんな時は休憩を多めにとってコンビニでコーヒーでも飲みましょう。
すると昔バイクに乗っていたおじさん達が話しかけてくるはず。
でも店主みたいな社交性の低い人間でも心配無用。
そういう人はバイクにしか興味がありません。

バイクに乗っている時は愛車と自分の対話の時間。
調子の良し悪しを見極める自分の経験値を誇らしく思ったり
マンホールをよけたり段差に合わせてお尻を浮かせるなど
車ではする必要のない動作で慣れた感を演出しましょう。
信号待ちから加速する際、無駄に空ぶかしは必要ないです。
誰も見て居ないところで無駄なものに跨って潜む事に喜びを感じましょう。

愛車と二人きりの時間を過ごしてバイクから降りた時
振り返るとびっくりするくらいカッコいいバイクがそこにあります。
良い一日を終えるために、バイクの後姿にはこだわりましょうね。

バイクって本当に良いですね。
しかし本当に危険なものでもあるので、
単車乗りの皆さんくれぐれも気をつけて。
長く乗らなきゃ解らない良さもあるので
安全に乗り続けましょう。

※画像は同モデルですが、店主のじゃないです。