ジュベ/バッカナル2020/11/23

正直申しまして、ちょっとナメてました。

そしてこの驚きは
彼の過ごしてきた時間や経験
その中で自分の音楽と真面目に向き合い
しっかりと年輪を刻んできたという証そのもの。

所々音色や演奏に聴き覚えのある部分があって安心感もありますが
足踏みしている自分が置いてかれてるのを思い知らされるような
ずっと近くに居るからこそ気づかない木々や子供の背丈のような
気付いてため息混じりに微笑みたくなるような、すがすがしい気持ちになりました。

変わっていく、成熟していく、深まっていく、続いていく。
それを見届けていく、できれば誰かと共感しながら。

そんな気分になるアルバムです。

なんかラジオとかラジカセの音質も似合いそう。

もし身近に居る人がこれ読んでるんだったら、
マジで買っておいて損はないよ、買っときな。

知り合いだからってわざとらしい宣伝なんてしないんだから。

Amazonでも買えるのかな?遠方の方も是非。

金の斧 銀の斧2020/11/26

最近ギターのエフェクターの情報を集めています。
と言っても、好みがハッキリしているので候補はごく僅かです。

条件は、昔からある物で個体の大きな物。

ロックが若者の音楽で切磋琢磨されてた頃の物である事と
個体の大きさが何となく「凄そうだ」と思わせるロマンがある事と
できれば今も発売当時と同じ場所で作られていれば完璧。

勘のいい方ならメーカーと製品名がわかりそうですが(笑)

いろんな物を選ぶ時に気にする事の1つ
「どんな市場で売られていたか?」の基準を満たし
物としての存在意義が問われがちな現代に無駄にデカくて
大掛かりな工場や設備は使わないにしてもアジアや中米で作らない。

そういう物を作る人を支持して投票するように購入したい。

そして○○製と書かれた時に感じるその印象は
その国や街が作ってきた歴史やイメージが生むもの。
文化や日常の中で求められて洗練されたからこそできるもの。

カッコ良い物って、やっぱりカッコ良いんですよね。
無駄な装飾やスペースって、やっぱり贅沢なんですよ。

音楽をやり続ける事自体が無駄な行為ですから
連れて歩く物は見栄え良くロマン溢れる物が良いですね。

何故音楽をやり続けるのか?という疑問への答えはあるので
新しいバンドでの新しいチャレンジは続いていく訳ですが
スタジオに籠もって一人ギターを弾いていると
なんでギターなんて弾いてるんだろう?と我に返る時があります。

エフェクトされたギターの音がループし続ける空間に居ると
なんだか悪い夢の世界の中にでも居るみたいな気分になります。

※食事中注意!2020/11/27

まだまだ晴れの日の午前中はバイクに乗れるので楽しみですが
そろそろ晴れの日の朝は薪ストーブが必要な冷え込みです。

薪を積んで火をつけて、まだ白い煙が立ちのぼっている間
どういう訳かいつもまるでロマンのない事を思い出します。

25年位前にインドに行ってとある街に居た時の事。
散歩中にうっかり火葬場に足を踏み入れてしまったものですから
ちょっと遠まきに作業している様子を眺めていました。

大量の薪が用意されてそれを使って火葬していく訳ですが
裕福な人は大量に薪を用意し、貧しい人は少量の薪しか用意できません。
貧しい人は完全に灰になる事なく聖なる河へ流されるとの事。
死んでも貧富の差からは逃れられない・・・と言われました。

河にはワニが出るので危険だと聞いていましたが
お風呂代わりに身体を洗う子供や洗濯をする人も居ます。
沐浴と言って河に浸かる人達も居ましたが
インドに全く興味なく行った店主は冷ややかに見ているだけでした。

薪ストーブの炎が安定しアロマの香りが部屋に充満する頃には
インドの事などすっかり忘れてオーロラの炎を鑑賞していますが
着火してすぐの白い煙を見ていると感傷的な気分になります。

火葬の作業の合間の空いた炉から立ちのぼる白い煙。
何故現地人は自分に薪の量と貧富の差の話をしたのか?という謎。
コンクリートに棒を突き立てたような道具でトレーニングする人。
そしてその人の腕に着いた銀のカプセルについて訪ねて
それが大切な人の遺灰を入れて常に身に着ける物だということ。
それと同じ物を銀細工屋に買いに行ったら凄く安くしてくれたこと。
安宿の相部屋でアメリカ人とイギリス人がパンクロックの話をしてたこと。
次々と湧き出てくる思い出と、もう二度と行かないという思い。

今では信じれない話ですが
当時はインドに行くと言ったら送別会がありました(笑)
帰って来ても1週間ぐらい会いたくないと言う友人も居ました。

あの時インドを見た驚きよりも
あの時想像してた将来と現状とのギャップの方が
驚きははるかに大きいです。

しかしインドへの旅が現状の自分作りの始まりだったのでした。

マイクタイソンパンチアウト2020/11/29

今日のスタジオは日本の古典的な音楽のレコーディングと
ヒューマンビートボックスをされている方のご利用がありました。
バンドとは全く違う音楽の方々に使っていただくのも
新鮮というか新しい発見があるというか
刺激や勉強になることがあって楽しいです。

今日はマイク・タイソンのエキシビジョンマッチがありましたね。
50代のボクサー同士のエキシビジョンで前評判がイマイチでしたが
やっぱりマイク・タイソンは50代になっても凄かったです。
素人が途切れることなく見ていられるって本当に凄いですね。
スーパースターの中のスーパースターだけが持つ魅力かと思います。

ネットで坂本慎太郎さんのインタビューを読みました。
便利な時代のおかげで文中の音楽をすぐにかけて聴くことができます。
少し距離感が近付いたような気分になりながら読んでいましたが
坂本さんが社会的な事を言っているのを初めて読んだように思います。
外に出る時間が減っているのかな?と心配になりましたが
相変わらず飄々とした感じの受け答えは店主の好きな坂本さんでした。

「こんな時期だから・・・」と新しいチャレンジを見せてもらえる事が増えて
出歩く機会は減ったけど刺激になる出来事は増えているように思います。

そんな中店主の手元にはギター用の新しいエフェクターが届きました。
黒いフレーク塗装はショベルヘッド(バイク)のバナナキャリパー(ブレーキ)みたいで
やっぱりデカくて重たい物っていうのはロマンチックですね!
Made in USAの文字が更に気分を高揚させます。

しかし使い方はよくわかりません。踏みたいだけですから。
踏む=スイッチオン!て事です、念の為・・・。
大きな機械を踏みつけた瞬間音がギャーッ!って鳴ります。
悩みに悩んで買ったギターの音色なんてもはや関係のない音です。
嬉しいですね!かっこいいですね!

こんな物を真面目に作って飛行機で日本まで運んで
お金を出してまで手に入れてギャーッ!って慣らして喜んで。
今日も平和で本当にありがとうございます。

グッド・バイブレーションズ2020/11/30

大阪のバンドマンの方に教えていただいてずっと観たかった映画
「グッド・バイブレーションズ」をようやく観れました。

北アイルランドの映画なんですが
北アイルランドやアイルランドについては本当に何も知らないですね。
歴史や紛争の事・・・全く知らないのでこの際勉強しようと思います。

アイルランドの事を見たり聞いたりする度に
タイのチェンマイでアイルランド人女性と話した事を思い出します。
レゲエバーで1人飲んでいたら隣に座って声をかけられ
アイルランドの事を話したつもりが「それはイングランドだ!」と言われ
しばらくで怒って立ち去ってしまったという思い出があります。
でもインターネットが今ほど発達していなかった当時
外国の事を知るのは本当に大変だったのです。

地方でバンドシーンを盛り上げようとするところや
レコード屋を始めて自主制作で地元バンドのレコードを作るところ
そしてその音源を持ってロンドンに売り込みに行くところなど
いろいろ共感するところの多い映画でした。

スティッフ・リトル・フィンガーズやアンダートーンズという
結構思い入れのあるバンドも出てきましたが
以前見た白い暴動という映画はロンドンの事だったし
当時のブリストルの事も知りたくなりました。

晩酌をしなくなって有意義な夜を過ごせるようになったので
この冬は世界の気になる地域の歴史でも勉強しようかなと思います。
まぁ、晩酌も自分にとっては楽しくて有意義な時間だったのですが
知識の蓄積にはあまり役に立たない時間だったように思うので
そういう意味では少し遠回りしたようにも思います。

グッド・バイブレーションズを教えてくれた方のバンドは
まもなくアメリカのレーベルから7インチをリリースするようです。
言い訳せずできることを最大限にやり続ける。
大阪のバンドマンとこの映画に共通する印象です。