美術展に行きました。2021/03/04

美術館の企画展に行ってきました。
今回のテーマは150年前とかの印象派の画家達。

毎回この手の企画展に行くたびに思うのですが
ずーっと保存と管理をしているヨーロッパの美術館の
その手間や費用をかけての努力に本当に感謝します。
そして作品の価値を理解して買ったり保存してきた方々にも。

年代別に作品を見比べていくと
個性が薄まるのと引き換えに完成度が増していき
どんどん洗練されてスタイルが確立されていく様子が見れます。

店主でも知っているような有名な画家でさえも
教わったり影響を受けたり試行錯誤したり
そうやって作風を確立していったと知る事ができました。

印象派は写真と戦ったイメージがあって絵画の中でも特に好きです。
アイディアと不屈の精神で絵の存在意義を示したジャンルというか。

打ち込みの技術が進んだ現代においての音楽活動もそうですが
技術の洗練だけで通用しなくなった時に真価が問われるというか
スペシャリストとアーティストの違いが鮮明になる気がします。

アーティストも基礎の習得に途方も無い時間を費やしているのですが(笑)

それにしても美術の鑑賞は体力を使います。
パリでも美術館のハシゴなんて絶対にしないのですが
福井の美術館でも途中で疲れてしまい集中力が持ちません。
ヨーロッパにある小規模の美術館の存在意義が理解できますね。

質の良いものを少しだけ。

なんだか年寄り臭いように思いますが、それが真理なのでしょう(笑)