28年ぶりのステップ2021/04/04

Godspeed you ! Black Emperorのレコードが届き
早速我が家のリビングにポストロックの不協和音が染み渡りました。
ワイワイ言いながらゲームをしていた子供達も静かになり
「今回は割とポップだったね」という感想が家族から聞かれました。
確かにわかりやすい高揚感のある楽曲ではありましたが
はたしてこれはポップなのか・・・。

リズム感とリズムキープの話や
学校で習う曲の日米でのアレンジの違いなど
ここ数日間はリズムの話をする事が多かったのですが
ダンスの基礎のリズムのとり方とドラムとの関連性や
iPhoneでガレージバンドのシーケンサーを見せながら
リズムの仕組みとグルーブ感の説明をしたり
ギターでラモーンズを弾きながらグルーブ感の説明をしたり
家族間でする音楽の話がマニアックで楽しかったです。

そしてほとんどの事が外国のYoutube動画で説明されていたり
本当に凄い時代だねって言いながら動画も見ていました。

しかし、28年ぶりのステップを踏みながらの説明は
息も上がれば汗もかくし、関節も傷めそうで大変でした。

音楽一家を目指すつもりは全く無いのですが
この疫病騒動の1年間は家族で過ごす時間が増えて
共通の話題として音楽の話が凄く増えたように思います。

バイクに乗る時間は減ったので
バイクの調子は少し悪くなりました(笑)

「死んだ目をした少年」2021/04/09

タイトルは超名作漫画「ジンバルロック」の作者による別冊より。
ジンバルロックが海外で翻訳される事を切に願います。

さて、最近勉強がてら観ている楽器屋のYoutube動画があります。

若い楽器職人の方が楽器について語っているのですが
楽器やメーカーに対する愛情というか
分析する際の視点の距離感が良いというか
特にギターについての意見が素晴らしく気持良いです。

ギターの世界はマニアックで否定的な意見が多いように思いますが
この職人さんは各メーカーやモデルの構造や思想に言及して
その楽器が「それで良いんだよ」という愛情のある批評をされています。

ジャンルにとらわれない若いミュージシャンと同様の
爽やかで偏見のない愛情溢れる意見は素直に心に響きます。

「安い楽器こそ奏者を増やし最も音楽に貢献している物である」
「ハンドメイドは既に作品としての揺るぎない価値がある」
「工業製品としては企業努力の結果と高いコスパを評価すべき」
「設計者の意思通りに組み上げられた物に違いはあっても優劣はない」等・・・
とにかく「そうだ!そうだ!」と同意したくなる意見ばかりです。

若い人達から学ぶことは本当に多いので
気が付く限りは見習って自分をアップデートしています。

自分の趣味にマニアックになって壁を作るのではなく
還暦を過ぎても他人に学んで知識を広げている方を見て
やっぱり外とか他人に興味を持つことが大切だなと思う事があります。

ニューモデルかどうかではなく自分にとって新鮮な驚きがある物。
そういう物にいつまでも囲まれて居たいと思います。

COPY2021/04/12

タイトルはイギリスのラフトレードから発売された日本のバンド
プラスチックスのファーストシングルのタイトルより。

ギターに興味を持ってから不思議に思い続けていたのは
「何故ギターは世界中にコピー商品が溢れているのか?」
ということでした。

いろいろなコピー商品が溢れる日本においても
ギターやベースはほとんどがコピー商品という感じで
大昔に作られたから知的財産としての権利が消滅してるのか
あるいは楽器のデザインにそういった権利が元々無いのか
単に真似をする企業や個人の意識の問題なのかは分かりませんが
フェンダー、ギブソン、マーチンと同じ形をしているのに
別の大手メーカーが○○モデルとして堂々と販売して
場合によってはリスペクトの結果だという意見まであります。

ワーゲンのビートルやロシアのUAZやラーダみたいに
古い物がそのまま作り続けられて新品が買える話は好きなのですが
そういう視点で見てもコピー商品にはまるで魅力を感じません。

コピー商品にもライセンス品にもうんざりするので
できれば思い入れのある当時の物を
無理なら直系の現行品を買うようにしています。
そして、できれば本国から直輸入で。

この辺はユーザーや市場のモラルの問題みたいなところもあるので
以前より本物が手軽に買える今の時代からそれ以降にかけて
若い人達が本物志向になってくれたら良いなと思っています。

RAMONESのスーパーコピーバンドをやっていた店主が言うのもアレなんで(笑)
URAMONESは絵画で言う印象派のようにイメージに特化して
恐山のイタコのように再開を疑似体験してもらうエンタメであって
モノマネやそっくりさんでもなく他人のフンドシで相撲をとるのでもなく
「若い時に観たRAMONESのライブを思い出したよ・・・」との感想をいただいております、
という一言を付け加えさせてください(笑)

ガイド2021/04/22

ギターを始めて3年ぐらい経ったでしょうか・・・?
相変わらず簡単なコードとRAMONESしか弾けませんが
できることの精度は上がってきているので安定感が増しています。

ちょっとしたきっかけから家族にギターを教えているのですが
教えていると言うよりもギターの仕組みに触れて一緒に感動したり
自分が体験して感動した事を共感する時間になっています。

自分自身は若い頃から年長者に「それじゃダメ!」と言われてきたので
目の前の人には「それで良い」と言い続けれる人で居たいと思っています。

楽器に関して言えば
エキスパートやマニアを育てるのはネットに任せて
音楽ファンや良きリスナーを増やす活動がしたいです。

自身のバンド活動や作品作りとなると話が変わってきてしまうのですが(笑)

4つか5つのコードを覚えた家族は
音楽を聴く際にギターの音色が気になるようで
自分で好きな曲のコードをネットで調べるようになりました。

楽器を覚えるのは知っている英単語が聞き取れるようになるのと同じ。
音楽の持つ魅力や意味をより深く理解するためのものでもあります。

過去に日本でもマンドリンやフォークギターやDJが流行っては廃れていきましたが
お金儲けの手段として楽器や音楽を利用するだけでは文化にはなりません。

きっかけは流行りでも友達の影響でも構わないので
良きリスナーが良き市場を作り
いい音楽が溢れる社会になって欲しいなと思います。

マルセイユに住む画家がテラスで友達と楽器を弾いている動画を送ってきましたが
楽しそうに笑っている彼女たちの姿はとても幸せそうに見えました。

GTroman2021/04/30

お客様に貸していただいたGTロマン全巻を読破しました。

主要登場人物が車好きという漫画で出てくる車も名車ばかりなのですが
スペックはもちろん、こだわりのポイントや乗った印象まで説明されており
確実に影響を受けると思うと入門用の書物としては良いような悪いような(笑)

バブルの頃の若者の感覚や車との関係
経済的に豊かだった頃の社会の良い雰囲気も見れて
店主が小中学生の頃の記憶を少し刺激するものがありました。

何よりも、このような内容の漫画が存在できたという事自体が
バブルで世の中に余裕があったからこそなのでしょう。

フェラーリに乗って自慢するような登場人物も居るのですが
基本的には純粋な愛情と愛着を持つマニアが多く登場するので
とても愛おしい気持ちで読み進めることができました。

本物の愛情や敬意の感じられるものは心に響きますね。
だからなのかこの漫画は知名度も高く人気もあるようで
何人ものお客様に「おおっ!懐かしい!」と言われました。

バイクはもちろん、楽器や洋服好きの方も共感する事の多い漫画かもしれません。