肝心な物は見えないとこに2010/12/06

バブル期の日本では小ベンツと馬鹿にされた190Eですが、コスワース製のエンジンを搭載したり、マクファーソン・ストラット+マルチリンク式サスペンションを採用した重要なモデル。そのコンセプトは「最善or無」という男臭い内容。
昨日も寝る直前に「あしたのジョー」を観てしまいました。雑誌に連載されていた時期が東京オリンピックの数年後で街の様子などがなんとも高度経済成長期と称された時代らしい雰囲気です。いろいろツボにはまる部分があって楽しく観ていますが、最期の次回予告の「あしたはどっちだ!?」という台詞を聞いて眠りにつくのが楽しいです。

こんにちは。音楽なんてモノに今日もうつつをぬかすモジュール店主です。最近今の気分にドンピシャな新しい音楽に出会えなくて悶々としていたのですが、良い感じのヒップホップを見つけたので買ってみました。南米、北米、欧州、日本、中近東・・・ちょっと聴くと良いなと思える音楽は昔より増えたんですが、しばらく聴いてみると単調だったりで買うには至らないという事が多いです。自分で機材を使って音楽を作る事が出来ないので想像でしかありませんが、ループやコラージュがしやすくなって詰め込んだ結果、一部分は良いけど広がりが無い展開になってしまうのかな?とも思います。

偉そうな評論家みたいに意見を言っているつもりはないですが、曲の展開って凄く重要です。展開云々の話になると難しく聞こえるかも知れませんが、今よりも1枚のアルバムを大事に聴いていた頃って1曲目だからカッコイイとか、この曲が終わって間髪入れずに始まるからカッコイイ曲とか、最期だからカッコイイ曲とか、そんな感覚って皆さんお持ちだと思うんですよね。

イベントに行ってアルバムの曲順どおりに2曲続けてかかった時に「アンタ解ってるね~!」と思った事があります。他のお客さんも喜んでたので変な一体感がありました。捨て曲の無いアルバムなら1枚で1曲みたいなもんです。

展開とは話が逸れましたが、次の音ありきの音ってあるんじゃないかな?と思うんですよね。

ダブっぽい音の音楽も随分多いんですが、音響処理を加えた音がどんどん増えていく展開が多いです。昔のダブは原曲から引き算して骨格を作り、そこから原曲の音を加えていく感じが好きです。それっぽい新築ではなく、一層魅力を増した再構築なんですよね。

当ブログ愛読の機械好きのお客様に向けて例えるなら、車にエアロ等を付けていく改造ではなくて、一旦分解して細部を改造し無駄な物を省いて作るレース用の車といいますか・・・。あるいはボルトオンのパーツで作るチョッパーではなくてフレームまでいじったり外装を焼き切って手を加える男のチョッパー・・・。

どっちにしても公共の場で偉そうな事を書いているようで記事を削除したい気分になりますが、それでも響かないモノが世の中に溢れている。(ガリレオ風)

そんな時代に潜む本物を見つける感性が欲しいなと思います。

コメント

トラックバック