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昨日は休日だったので、以前父に聞いた鯖江の古い食堂へ行ってきました。全国的に商店街はシャッター通りになっていると聞きますが、昼の１２時を過ぎた辺りでほぼ満席。高齢の方が多かったので、この辺りがもっと賑わっていた頃もこの店に来ていたのかな？等と想像していました。iPhoneのアプリで古地図をネタにした物がありますが、街の歴史に興味を持たれる方が増えているのなら個人的には嬉しいですね。

地元の鯖江市神明地区の辺りは３６連隊を中心に栄えた街ですから、その辺も今度歩いてみたいです。祖父母や父が見ていた街は今とは全く違ったようですが、面影くらいは感じれるかもしれません。幸い昭和初期の座敷が残っている仕出し料理屋があるようですし。

こんにちは。ロマンとかレトロとか、そんなものはとっくにどうでも良くなったモジュール店主です。古くても魅力を感じない物もある訳で、魅力を感じる物は大概ロゴや仕上げや素材など凝った物が多いですね。きっとそういう物は新品だった当事も魅力あふれる物だっただろうと思います。良い物の方が大切に使われてメンテナンスもされていますし。

以前にも書きましたが、新しい中から本物を探す方が難しいと思いますね。本物の方が派手に広告をうってなかったりで。

さて、食堂を出てからも商店街をふらっと歩いたのですが、薪ストーブ用の薪が積んであるカンパネラというお店があったので寄ってみました。パリやロンドンの蚤の市で見たような物が売られているスペースの奥に薪ストーブのあるカフェがあり、そこでコーヒーを飲みました。以前は美山の萌叡塾でのんびりコーヒーを飲む事もあったのですが、最近全然行ってないので暖かくなったら行ってこようと思いました。

薪ストーブの前に置かれたロッキングチェアーに座って揺らぐ炎を見ていると気持ちが落ち着いてリラックスできました。やっぱり炎って何とも言えない魅力があります。

ちなみにカンパネラはリストの方ではなく宮沢賢治の方から取ったそうです。

穏やかな気分になったところで幼馴染の結婚式に着ていくスーツを仕立てに行きました。今回は着丈が長めでテーパードしたパンツのスーツが欲しかったので要望を伝えると以前オーダーしたスーツのサイズを見ながらバッチリな提案をしてもらえました。毎回このお店でする会話は勉強になって仕事のヒントとやる気をもらえるので良い刺激になります。

いろんな街を訪れて思うのですが、街は本来地域の需要が特色ある文化を生む場所だったのです。そんな街は自然の林みたいに生命感があって良いですね。多種多様な生物が共存する土壌は誰かの都合に合わせた農薬漬けのケミカルな土では作れないのです。

そんな土壌の方が都合が良い立場の人が居るのも事実なんですが。