攻略本2020/09/16

マルホランド・ドライブを見終えてからネットで解説を見ました。
すると「あぁ~確かにそんな描写あったわ!あれってそうなの!?」みたいな
レビューを書いてる人と店主の理解力の差に愕然とするも
答え合わせかゲームの攻略本を見てアイテムを探すみたいな
ネット社会の恩恵を受けて新しい映画の楽しみを見つけました。
子供の頃は自力でアイテムを探して手に入れる事にこだわっていましたが
今は自分だけでは見つけられない答えを誰かと得る事の方が楽しいです。

以前ブログに昔の音楽雑誌を見ながらYoutubeで音源を聴くという
当時だったら手に入らなかった音源を聴きながら当時のレビューを読む
そんなハイブリッドな楽しみ方について書いたことがあるのですが
映画でも似たような楽しみ方ができると気が付きました。

感想や感じ方は人それぞれで正解はない。
それはそれで楽しむための1つの考え方ですが
自分の理解ではストーリーのまとまりが無かった物が
最初から最後まで1つの流れとなって理解することができ
例えるなら授業の中で分断して習った世界史を
1つの大きな流れで同時進行で理解できたような気分でした。

読んだレビューが唯一の正解でもなく作者の意図は別だったとしても
1つのストーリーとしての深みや伝わる事が格段に増しました。

音楽の作りなんかも各パートや展開の説明を受けたり
各パートの演奏を多少でも自分でやってみると
感じ方や聴こえてくる情報量が格段に増しますが
それと同じような感じですね。

デビッド・リンチ監督の作品は他の2タイトルも注文したので
また最初はそのまま観て、次はレビューを読んでから観たいと思います。

最近のNBAの試合もそうなんですが
素人には分からない事を説明してもらい
もう一度観ると一層凄さがわかったりします。
自分が若くて理解できなかったというのもありますが
90年代のNBAってここまで複雑だったのかな?とも思います。
ディフェンスとかルールの面で変わった影響もあるのかな?

レビューを読んでから観直すと
マルホランド・ドライブは本当に悲しい話ですね。
舞台はハリウッドですが、現実の身近にも多い悲劇。
「まやかし」と表現されていますが、まさに現実のよくある話。

新しい生活の中で新しい楽しみを見つけた今年は
秋の夜長が本当に長い夜になりそうです。