ストレイト・アウタ・コンプトン2020/10/29

デビッド・リンチ監督の作品や「レインマン」等
古き良きアメリカって感じの要素が多い映画を観てきましたが
一転して昨日はLAのヒップホップを題材にした映画を観ました。

コンプトンと書かれたキャップやレイダースのスタジャン等
高校生の頃に着ていた服が沢山出てきて懐かしくなるやら
着なくても捨てなきゃよかったなぁと後悔するやら。

コンプトンのキャップをどこで買ったかは覚えていませんが
ボビー・ブラウンのコンサートで外国人に指摘されたのは覚えています。
今にして思えば英語のテストの成績は最悪だったのに
「LAのメッチャヤバい地域のラッパーが被ってるキャップやで!」って
言ってる意味がちゃんと分かったのが何故だかよくわかりません。

映画はNWAという超有名な伝説的ヒップホップグループの話ですが
中高生の時はLAよりニューヨークの方がかっこいいと思っていたので
ウータンクランは知っていてもNWAは全く知らなくて
アイスキューブが所属していた事すら知りませんでした。
その頃の若い頃特有の変なこだわりがあって
20歳位まではスケーターもメロコアも
なんだか西海岸のイメージが強くて苦手でした(笑)

NWAについて詳しく知ることができる点ではオススメですが
ギャングっぽいやり取りや悪行を見ている時の気分は良いものではなく
「時計じかけのオレンジ」を観た時の気分と同じように感じました。
そしてドクター・ドレの落ち着いた振る舞いや判断の方が共感できたり
シングルマザーのタフさの理由の方が理解できましたね。

悪意のない暴力をユーモアや理想と捉える程若くはないので(笑)
逆に言えば、ちゃんと年が取れてる自分に安心しますね。

意図的に古い映画や避けてきた映画を観てみたり
若い頃に観た映画をもう一度見て今の自分を確認したり
アートと呼ばれる物は大人になるほどより必要だと思いますね。
エドワード・ホッパーという画家を凄く好きになってから
映画の構図や配色が凄く気になるようになりました。
そういう点で「レインマン」はめちゃくちゃ絵画的で素晴らしい。

せっかくの秋ですから、アートに触れることをオススメします。
最初は何も調べずひたすら数を見ていくだけでいいのです。
スマホを弄りながらでもネット配信でも画像検索で見るだけでも。
その中で1つか2つ好きな物が出てきたらググりましょう。
海外の古くて一流の本物の作品がオススメです!