パリ、テキサス2020/11/04

カート・コベインが好きな映画として挙げているこの映画。
断片的に印象的と言われるシーンだけを観たことはあったのですが
この自宅で勝手に映画祭の日々の中にDVDが食い込んできました。

最初から最後まで素晴らしい映像で
流れていく映像をただ観るだけでも見惚れてしまい
構図や編集など素人なりにマニアックに観ても素晴らしい。

きっと映画館で観るともっと良いのでしょう。
しかし今の我が家で観る事にも意味があるのです。

ヴィム・ヴェンダース監督つながりで
20年前に観たブエナ・ビスタも観てみようと思います。

長年ダラダラと書き綴ってきたこのブログで
視覚等五感の変化や環境や気分の変化など
加齢に伴う変化について書いてきましたが
久しぶりに観る映画は自分の変化を明確にします。

久しぶりに観てやっぱり好きなイージーライダーや
久しぶりに観たら印象がまるで変わったトレインスポッティング。
若い頃好きだった真夜中のカーボーイは共感できないシーンが増え
それゆえにやっぱり好きなシーンは今でも好きな事に安心したり。
自分がちゃんと変わっている事自体に安心したり。

水槽が大きくて水量が多いほど水質の変化は緩やかになる。
同じように今の自分が1枚のアルバムや1本の映画を観ることが
急激に今の自分の印象を左右したり価値観を変えるとは思えません。
45年生きて、社会人になって20年以上経ってますからね。
長いか短いかはわかりませんが、それなりの時間を過ごしてきました。

その良い意味で「大きな意味を持たない」であろう1本と
他者の目や時間を気にせず安心感を持ってじっくり向き合う時間が
自分にとってとても重要な時間になっています。

第三者から見れば何かが変わったように思うかもしれませんが
自分自身としては変わっていた事に気づいた1年となっております。
やってる事自体は今までとほとんど同じですからね(笑)

コメント

トラックバック