eastern youth van van v4 kanazawa2015/04/04

ギターの奏でる音の歪とその残響が刻々と変化していく。
それを指先で触れるような気分になって、気が付けば目を閉じていた。
音に呑まれてしまったのか、あたったのか、酔ったのか
貧血をおこしそうになって一度会場の外へ出た。

ミニマルな音楽ではないのだろうが無駄なものが1つもない。
激しさを抱えた音楽なのだろうが優しさに包みこまれる。

叫び声もMCで言葉を選びながら話す声もありがとうという言葉も
演奏中に振り上げるギターも歪んだ顔の表情も
正直で全てが信じれるものしかなかった。

音楽の形や存在意義やあり方について考える事も増えたが
やっぱりバンドやロックの持つ力とか生々しさを信じたい・・・

というか、やっぱこれしかないわと腹が据わったような気になって
すがすがしい気分で純粋に音に対峙することができた。
アラフィフの男とアラフォーの男が音を介してつながり共感共有する。
人間というものは本当に面倒臭くて馬鹿馬鹿しい。

昨日のeastern youthのライブは本当に素晴らしかった。
今このタイミングであのライブが観れた幸運に感謝したい。


翌朝福井への帰り道


迎え酒のごとく車の中で「ボトムオブザワールド」を聴きました。

すると、何故だかわからないが
別れ際に渡された手紙を読んでいるような
なんともいえない気持ちがこみ上げてきました。

音の1つ1つ、歌詞の一言一言が昨日の記憶をフラッシュバックさせます。

昨日の出来事は全てが完璧すぎて夢でも見ているかのようでした。