美しい2020/08/02

ドラマ「傷だらけの天使」を見終えました。

主人公の修の印象は、
ある部分で映画「ライフ・イズ・ビューティフル」のお父さんの真逆で
どこまでもかっこ悪いところがリアルというか
そのリアルさが心に染み入ってきて
現実の人に憧れるような気持ちになりました。
「ライフ・イズ・ビューティフル」のお父さんは
どこまでも家族思いでユーモラスで
最後の最後まで子供の前で演じ続けても嘘をつかず
そのどこまでもかっこ良い姿が悲しくて悲しくて見ていられません。
あんなスーパーマンみたいなお父さんは現実に居ないだろうけど
父親になって観れなくなった映画の1つです。
火垂るの墓も観れないけどね。

「傷だらけの天使」の修は
そういえばそうだったよな!っていう
忘れかけてた大切な事を思い出させてくれて
今の自分の気分と修の振る舞いが
妙に心地良くフィットしました。

そして、予期せぬショーケンの瞬間的なかっこ良さ!
現実の人間に見惚れる時って思いがけなかったりするでしょう?
それと同じハッとするかっこ良さというか美しさというか
そういう魅力を画面を通して出しているのが凄いなと思いました。
ある時は横顔が、ある時は一点を見つめる目が、本当に美しい。

自分にとって、ちょっとした転機というかヒントを与えてくれる作品でした。

おかげさまで充実した期間を過ごすことができましたが
またしばらく時代劇以外の日本の映像作品を見ることは無いでしょう。

やっぱり店主はロンドンやニューヨークやパリを舞台にした作品が好きです。
暮らした事がなくてシンパシーを感じない都会を同列に並べて見れば
欧米の都市の方が圧倒的に美しくて学ぶところが多いからです。