振動を伝える空気は当時のままか?2012/01/13

先日祖父の家に行って古い写真を見せてもらいました。期待通り37mm機関砲搭載の屠龍丙型(といっても現場で装備は色々換装された)のコックピットに座る祖父の写真がありました。やはりB-29撃墜時に乗っていたのは屠龍丙型なのでしょう。20年程前に祖父から聞いた話が、より鮮明に焼き直しされていきます。37mm機関砲なら射程距離で撃てる弾はせいぜい2発か・・・。B-29の12門の機銃から放たれる弾幕を縫って急降下で突入する、そんな激しい戦闘を祖父が経験したのは間違いありません。

残念ながら五式戦闘機の写真は確認できませんでしたが、叔父さんに単発の飛行機の写真が出てきたら見せて欲しいと頼んでおきました。

こんにちは。最近実家のCD棚を漁っては聴きなおしているモジュール店主です。最近車の中ではレディオヘッドのOKコンピューターを聞いていますが、発売当初初めて聴いた時よりも冷静に分析できる今聴いてみるとフィッシュマンズの空中キャンプやトータスのTNTにも共通するものを感じます。その辺の作品がリリースされていた頃は「バンドや生演奏とテクノロジー」みたいな解説や議論、インタビューをよく目にしたような気がします。

そういえば、あの頃はスタジオボイスや音楽雑誌を読むのも楽しかったなぁ・・・。好きなミュージシャンの記事を見つけると慌てて買ったものです。

いろいろ悩んだ末にデンマークのプリアンプとCDレシーバーを購入したのですが、注文した電源ケーブルが届いてないのとイギリスのスピーカーの希望色が次回入荷待ちの為まだ音出しは出来ていません。スピーカーが届いたらお店でエージングしようと思います。

自宅のオーディオを新調したら集めようと思っていたLPの中にスタンダードジャズの名盤もあるのですが、この辺はまた「リマスターされた時に編集されたがために曲順に違和感がある」だの「ライブ盤なのに曲ごとにフェイドアウトして違和感がある」だの「マスターテープの新鮮な頃の盤」だのとウンチクだらけで足を踏み入れるのに躊躇する世界でもあります。

とはいえ、鮮度や「時代の音」が魅力になるのも事実。90年代の音は90年代に流行ったオーディオで聴くと楽しいのかも知れません。80年代のヒップホップならレコードからカセットテープにダビングして当時のデカいラジカセで、バンドブームの頃の音楽なら当時のコンポやバブリーなラジカセで聴くと面白いのかも。

音楽好きの友人と同じ部屋で同じ音楽を聴いて過ごした事がある方なら解るかと思いますが、沈黙しながら再生機器を二人で見つめているあの瞬間に、音の時代を表す物が鎮座してると面白いと思うのです。

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