マルホランド・ドライブ2020/09/12

秋に向けてのパンツ選びは裾の長さで迷いますね。
夏は足首が出る長さがピッタリのシルエットの物が多く
それに合わせて靴も選ぶので迷わないのですが
秋冬はブーツ、スニーカー、ローファー等
それぞれにベストな長さがあるので迷いますね。
靴に合わせてパンツの素材選びも変わってきますし。

迷った時にはトレンドより伝統を選ぶのが中高年にはオススメですよ。

さて、20代後半に観たような記憶の映画「マルホランド・ドライブ」。
ただでさえストーリーがあっち行ったりこっち行ったりの映画なのに
当時デビッド・リンチ監督の作品をまとめて何本も観ていたので
どの映画がどんな話だっけ?と思い出すのが難しかったのですが
おかげで初めて観るかのような緊張感を持って楽しむことができました。

なんでまたこのタイミングでこの映画を?との理由を話せば
昔観た映画が数年前に再評価されてるニュースを見て
久々に観てみたいなと思いつつも放置してきたのですが
コロナ騒動でゆっくり映像と向き合う時間ができたものですから
これ幸いとばかりに書庫からDVDを引っ張り出して来た訳です。

当店スタジオの内容のコンセプトに掲げたぐらい
若い頃観たデビッド・リンチ監督の映画には影響を受けましたが
今観ると当時以上に映像の中の建物や内装は勿論、小物に至るまで
真似したくなる部分や理解できる部分が多くて見所満載でした。
ある意味、流れた月日の中で見てきた物が正しかったとも思えました。

そして最近のマイブームに古き良きアメリカがあったので
しばらくファッションや趣味のガラクタ集めにも影響が出そうです。

しかし映像の隅から隅まで、
ワンシーンで流れる歌の歌唱力
見惚れる程ゴージャスな雰囲気や衣装
アップになった役者さんの情報量の多い表情
魅力的な物ばかりで嫌な物が全く無い完璧な世界。

こういう物にだけ触れて過ごすと世の中が違って見えそうですね。

それにしても・・・
加齢で目が変わっていくからなのか
色の発色に凄く敏感になってきました。
青の中の青さや赤の深さや光り方や
中間色の色味や素材感の持つ輝きまで
物の見え方がどんどん変わっていくので面白いです。

おじさんが赤い車に乗ったりイタリア・フランス車に乗る気持ちが
最近なんだかとっても良く解るようになってきました。
以前プジョーのシルバーについて説明を受けた際
「ヨーロッパ仕様のシルバーは朝夕で色味が変わるんです」と言われ
さすが「おフランス」は美的センスが違いますね~(棒)なんて思いましたが
今だったら絶対ヨーロッパ仕様のシルバーが良いですね!
おじさんらしい服着ておじさん臭い車やバイクに乗って
衰えた目に色眼鏡と双眼鏡やカメラで補強を加え
今まで見えなかったり感じなかった物を見つけに行きたいですね。

子供が見つける小さい秋もたまりませんが
大人が見つける小さい秋も素敵ですよ!

キノコとか。

せっかくなのでデビッド・リンチ監督の他の映画ももう一度観てみます。
一緒に年を取っていける物は本当に良いですね。