Stuart Austin ブラックカウチンセーター2009/11/11

シルエットは補正されている気がする・・・。
前回の入荷で入ってこなかったので「またか・・・。」と思っていたら本日入荷。本気のカウチンは値段が3倍もするためイングランドのセーターで似たような雰囲気のモノを、と探していて見つけた一品です。肌触りも良く機能性も充分。ボタンも質の良い物が使用されていてお買い得感さえ感じます。価格は¥18900。価格に見合う価値は充分ですので是非手にとって見てみてください。

お買い得レベル:★★★★★・・・コストパフォーマンス抜群。
トレンドレベル:★★★★☆・・・昨年より反応は良いですね。
個性レベル★★★☆☆・・・。定番物と言われれば、それまで。
着用期間:★★★☆☆・・・室内外で楽に着れます。

more than just a game2009/11/11

デザインというより機械的にたまらなく興味深い。
「more than just a game」というノンフョクションの映画を観ました。アパルトヘイト(有色人種差別で特に1948~90年代までの政策を指す)の影響でロベン島の刑務所に収容された政治犯達の話です。というとなんだか重いテーマに思えますが、どちらかというと心温まる良い映画です。

黒人かわいそう・・・と思ったアナタ。差別対象にはしっかりアジア・インド人も含まれています。世の中甘くありません。

こんにちは。噂を聞くだけで怖くてヨハネスブルクには行けないモジュール店主です。more than just a game は刑務所の中で囚人達がサッカーを始め、やがてリーグになって白人刑務官にまで楽しみを与えたというストーリーです。最期にはFIFAがこのリーグに名誉会員の称号を与えるシーンも出てきて、FIFAも洒落た事をするなと思いました。そして次のワールドカップはその南アフリカで開催。

欧米の粋な話を聞くたび、差を感じるやら悔しいやら。

映画のシーンでも、囚人達が「サッカーをさせてくれ。」と頼んだ時に刑務所の所長(多分)が「サッカーぐらいやらせてやれ。」と言うんですが、度々思うのが日本と海外の「最低限」の線引きの違いです。この線引きが製品に表れることも多いの海外製品(特にヨーロッパ)は興味深いです。

という事でワーゲンのニューポロの座席に座ってみて驚いたのがタンブラーと呼ばれる水筒がサイドブレーキの後ろにあった事。標準装備かオプションかは聞いてませんが、これもエコ推進の一環でしょうか。以前のワーゲン車には栓抜きが付いていましたが、それはおそらくエコ意識の高いドイツが瓶のリサイクルを奨めているからでしょう。ニューポロのマスコットがシロクマなのも、温暖化で絶滅の恐れがある北極熊保護団体支援をワーゲンが支援しているからだそうです。

全く話は変わりますが、ワーゲンのディーラーに置いてあった雑誌で柳宗悦氏の家が紹介されてました。専門的な知識が無いので細かいところはわかりませんが、なんとも良い感じの家でした。

贅沢な作りのレベルの差は和洋でそこまで違わないのに、何故簡素化が進むと差が大きく感じるんだろう・・・と、ぼんやりしていたら戦時中の布で出来た野球のグローブや陶器製の日用品を思い出して怖くなりました。

趣味的考察2009/11/13

ちなみに秋水の開発には加藤千世さんという女性の学者さんも加わってました。
サブカル・アングラ話が好きなお客様も多いせいか、何度か耳にした話があったので店主なりに考察してみました。専門知識も無く検証も出来ませんのであくまで素人の個人的な見解です。

つまるところ戦闘機話な訳ですが、「第二次世界大戦時のドイツ軍戦闘機が水で飛んでいた?」という質問に対しての考察になります。おそらくドイツのメッサーシュミットMe163、日本軍の秋水というロケット推進式(ジェットじゃないところがポイント)の戦闘機が噂の発端ではないか?と思います。秋水の開発経緯に関してはオススメの漫画「戦空の魂」がなかなか解り易いです。自慢話を加えると、店主は両機共現物を見たことがあります!

こんにちは。久々に履いたドイツ軍特殊部隊用ブーツの足音に高揚気味のモジュール店主です。足音が小さくなるような工夫がされているので歩くのが楽しいです。最近は気分じゃないので着ることが少ないですが、機能の恩恵を受ける時ミリタリーウェアーは満足度がグッと上がります。そういえば、祖父が言うには旧日本兵の帽子についた垂れ布やスネに巻くゲートルもなかなか良かったらしいです。ちなみに小学生の時、戦時中に祖父が使っていたゲートルを巻いて登校した事があります。

さて、お待ちかねの戦闘機の燃料の話ですが、ロケット推進式戦闘機の燃料が何故水なんだ?という話です。個人的にはMe163や秋水の燃料に過酸化水素・メタノール・水が使われていたからではないかと思います。水はもちろん、過酸化水素やメタノールも化学反応を起こすと酸素と水になりますから、それで「水で飛んでいたのでは?」となったのかな、と。

ちなみに相当有毒な液体ですので、体に付着すると溶解してしまいます。過酸化水素の薄いものは衣類の漂白・髪のブリーチ・消毒液として使われていますね。店主も昔髪の色を白っぽくするのに使ったことがあります。ハゲなくて良かった。

ついでに言えばプロペラの戦闘機はハイオク、ジェット戦闘機は灯油(価格は別の話)が燃料です。ザックリですが。日本軍におけるジェットエンジンの開発経緯などの話にまで広げてしまうと更に2倍ほど文章を書くことになるので止めておきます。酸素魚雷の話くらいしたいものですが・・・。

という事で、素人見解ながら都市伝説好きの夢を奪うような話になってしまいました。リアリストで申し訳ございません。

FIDELITY デッキジャケット2009/11/14

袖をロールアップするとボアが出てきて良いです。
made in USAにこだわるブランドフィデリティのデッキジャケットです。襟や裏地にボアが付いていますので防寒性は相当高いと思われます。シンプルで着易いデザインですが、今季人気のグレーのウール素材なのでトレンド感も出せると思います。チェックシャツでカジュアルに、白シャツで上品にと着まわしやすさもポイント高いです。価格は¥30450です。

お買い得レベル:★★★★★・・・FIDELITY全般に言えますが。
トレンドレベル:★★★★★・・・ちょっと早い気も。
個性レベル★★★☆☆・・・どちらかといえば着易いデザイン。
着用期間:★★★☆☆・・・真冬重宝しそうな防寒性。

人間の塔2009/11/16

こっちはノルウェイのモノリッテン(人間の塔)だよ。
今日はマイルス・デイビスの「あのアルバムにコルトレーンは参加しているかどうか。」なんて話ができるほどマイルスに詳しい方のご来店で楽しかったです。音楽好きのお客様が多い当店ですが、今までで1番マイルスの話に詳しい方でした。身近な所に面白い方が住んでいるもんだなと改めて思いました。

こんにちは。急にミスフィッツのコピーがやりたくなったモジュール店主です。やってもいいという方、あるいはミスフィッツを好きな友人をお持ちの方は是非ご連絡下さい。

さて、昔から気になっている海外の祭の中にスペインの人間の塔があります。カタルーニャかどっかの行事で、人の上に人が乗ってタワーになるというあれです。単純明快ながらハラハラさせられる行事を見ていると、なんとなく秋田の竿灯祭を思い出します。竿灯祭も単純明快ですが、近くの思ったより危険な状態を観るも良し、遠くで揺れる竿灯を眺めて飲むも良しの素敵な祭です。

しかし、寺院・宮殿・城・・・人というのは背の高い物が好きだなと思います。竿灯も人間の塔も高くまで上がったもん勝ちみたいな感じで、建物だけでは飽き足らず、空を飛び、宇宙にまで行ってしまった訳ですから。高い所に憧れがあるのか、そこから見た景色に対する好奇心か、高い所から見下ろしたいのか、理由はちょっと解りません。

そういえば、高い所から落ちる夢は自信の喪失や不安がある時に見るとも言われていますね。という事は、成功や自身がある状態は高い所という潜在意識があるんでしょうか。また、高所恐怖症は危険を感じた時に落ちる想像をしてしまうからだといわれ、克服するには大丈夫だったという経験を積むしかないそうですね。

成功や自身の象徴にもなれば不安を煽る要素にもなる高所。単純ながら奥の深い場所ですね。

そういえば店主も普段「大丈夫」と思える根拠が過去の経験のような気がします。若い頃よりタフなのは、自信を持てる経験をしたからか?なんて思いますが、そういえば旧日本軍パイロット(弟4戦隊の樫出勇氏だったかなぁ・・・)も「B-29との空戦以上の恐怖を感じる場面はその後の人生では無かった。」なんて証言されてますので、経験で克服できる恐怖は多いんだろうなと思います。おっさんになって良かった!

今の世の中は失敗が許されにくく、不安を煽るような情報は多く、それでいて自信を持てと言われたり。うっかり時事ネタを調べまくる性分ではありますが、店主の庶民的立場なら国の将来より今日の夕食の心配位が身の丈に合っている。最近そんな気がしてゆるいチョイスを心がけてます。

成功の近道を知ろうとして失敗例を知り過ぎた。最近の世の中はそんなイメージです。

夕食で思い出しましたが、鯖江市西縦貫線沿いの「まんまる」というカツ丼屋さんは安くて美味いので最近何度か行きました。これからもちょくちょく行くと思います。あとはカニ漁が始まったのでカニを食べたいです。明日辺り食べてこようかなとも思います。

カニを食べる度「母にカニを解体して食べたと言ったら驚くだろうな・・・。」と言いながらカニを食べていたドイツ人を思い出します。そういえば雪駄の踵はチャリチャリ鳴らすもんだと教えたら「信じられん!怒られないの!?」とも言ってました(笑)侍が貧乏だったとか、随分夢を奪ったような気がします。