謹賀新年2010/01/03

この全ての明かりが人を優しく照らすものである事を祈る。
あけましておめでとうございます。早いものでお店を始めて3年チョイ。皆様の支えがあってここまでやってこれました。お店だけでなくバンドまで支えてくださる方も多く、本当に感謝しております。これからもよろしくお願いいたします。

あけましておめでとうございます。新春の東京帰りモジュール店主です。昨年は京都で年越しだったので、今年は東京へ行ってきました。仕事ではなく観光で訪れると、びっくりする位景色が違って見えるので面白いです。いろんな物が見れて、本当に良い年越しでした。

さて、天気の崩れで飛行機の時間が遅れる事を心配していましたが無事に往復できてラッキーだと思いました。今回の目的は東京下町散策。浅草のホテルの窓からは花やしきや建設中の東京スカイツリーが見えました。嘘のように天気の良い浅草を散策していると期待通りの細い商店街と小さな飲食店がいっぱい。31日の昼にはすでに屋台の居酒屋がいっぱい並んでて、昼から飲んでいる人も結構居ました。この屋台の居酒屋や個人経営の居酒屋が、年明けの頃にはお客さんでいっぱいになります。浅草のその辺りはチェーン店みたいな店自体が少ないですが、そういう店よりも個人のお店の方が混んでいる辺りにセンスの良さを感じます。

浅草が第一の目標でしたが、今回行きたかった場所の一つに南千住があります。分かる人には分かる場所ですが閑散とした街を歩いていると公衆電話でどこかに電話している男性を見かけました。電話がつながったらしい瞬間から相手の近況を気遣うように尋ね、自分の近況を伝えるだけの短い1本の電話。横を通り過ぎて声が聞き取れる間に終わるほどの短さですが、せかせかした話しぶりでもなく穏やかな声でした。

今回下町に行きたかったのは、なんとなく人情味のある空気に触れたかったからなので、この公衆電話の光景は1番の思い出になりました。

本当は「あしたのジョー」の舞台になった場所にも行きたかったのですが、下調べが足りなかったので叶いませんでした。偶然道案内で見つけた投げ込み寺には行けたので満足しています。この辺りは機会があればまた足を運びたい場所です。

他には銀座にも行きましたが、全てのお店と言っていい位のお店が休業していて嬉しかったです。東京の銀座にある名だたるブランドのお店が「正月は休む!」と言っているようでした。デパートの前では翌日の初売りの福袋目当ての人がダンボールを敷いて並んでいて、人気の無い街とのギャップが面白かったです。

年を取る程に都会の中で興味を持つ場所が変わっていき、下町的な場所に惹かれるようになってから一層都会に魅力を感じます。街の代謝で消えていく空間と文化として残る空間の違いが分かるようになったのかもしれません。

「次に来る時はまた展示会だな・・・。」と思いながら飛行機の窓の外を眺めると、もの凄い東京の夜景が見えました。夜景を見ながら素敵な事を思いつけばよかったのですが、東京大空襲の時の空と街を想像してました。

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