純白と真紅2009/11/06

風鈴屋で食えたのなら、その頃は街に風情があっただろうな・・・。
今日は養鯉場へ行ってきました。明日は鯖江の嚮陽会館で品評会か何かがあるそうで、忙しそうなところへお邪魔してしまいご迷惑だったかもしれません。しばらく作業を拝見させていただきましたが、作り物というか非現実的というか、異様というか嘘みたいというか、とにかく大きくて丸々とした錦鯉に驚きました。池から出された鯉はスーパーに並んでいる魚と違って、目が大きくて、魚なのに牛のような顔でした。早い話ちょっと顔が怖かったって事ですが。

巨大な生き物って、その存在そのものが非現実的・・・。

こんにちは。さすがに錦鯉は食べる気にならなかったモジュール店主です。水族館では食用として目にした事がある魚を見て「食えるな。」と思うんですが、さすがに錦鯉はそんな風には思いませんでした。実際水族館の魚も美味そうではないんですが。不思議なもんで、網の中やトロ箱でピチピチしてる魚は美味そうだなって思うんですが、息ができなくて瀕死の状態を見て食欲が湧くなんて、食に対する欲求は純粋ながらも残酷なものですね。

ハタハタをよく見かけるシーズンになりましたが、秋田で食べたブリコ(卵だよ)たっぷりの塩漬けのハタハタの味が忘れられません。別名カミナリウオ。産地の呼び名は土地柄を表すので面白いです。

さて、鯉の養殖という仕事について詳しくはわからないのですが、そこに居た人達は皆穏やかでした。ニコニコ笑顔で親切に教えてくださる主と「ジョロジョロ・・・」と池に注ぎ込む水の音。巨大な紅白の錦鯉はユラリユラリと回遊しています。ゆっくり動くものを見ていると時間の流れもゆっくりになったみたいで、穏やかな店の方々の様子と相まって非現実的な空間でした。しかし、あの巨大な紅白の錦鯉は必見の価値ありです。

そこの養鯉場には小学生の頃に鯉の稚魚を買いに行った記憶があります。少ないお金を持って慎重に鯉を選んだと思いますが、今思えばよくそんな子供の相手をしてくれたな、と。慎重に選んだ鯉は、やがて人面魚になりました。というより、騒がれている人面魚の写真を見て「ウチのと一緒じゃねぇか!」と思っただけなんですが。

あとは小学生の頃にとある県内の池で釣ったブラックバスを養鯉場のおじさんに売った覚えがあります。大切だったのでありえない値段を言ったと思いますが、今にして思えば多分親はタダであげて店主に小遣いをくれたんだと思います。小さいとはいえ初めて釣ったブラックバス、子供としては高いルアーを散々引っ掛けた後、最後に残った100円の紅白のスプーンと呼ばれるルアーで釣った思い出の一匹です。

忘れた頃にたまたま養鯉場へ行ったら水槽の中に巨大化したブラックバスが居ました。多分そのブラックバスなんですが、水槽で餌を与えられているなんて、今の厄介者扱いのブラックバスに比べてなんともVIP待遇。

思い出話ばかりになってしまいましたが、今日は非日常的な空間を体験できて得した気分でした。

都会の古い座敷なら金魚も良いですね。あとは風鈴。江戸はガラス、この辺なら鉄製が似合いそうですね。姫路城で見た火箸の風鈴は不思議な音がしましたが高くて買うのを断念した覚えがあります。

今日は手間をかけた物は長く持っていても飽きないという話も出来ました。これを贅沢なものというのでは?という趣味なので高価な物質を短期間で貼り付けたものには贅沢を感じません。同じ事が人にもいえる様な気がするので、これからもボチボチ自分とお店に手間をかけていきたいと思います。

すでに飽きてうんざりされている方、もうしばらくお待ち下さい。
毎日の駄文にお付き合いいただきありがとうございます。

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