RAMONES2016/06/01

新シリーズ「大海原で立小便」記念すべき第1回は
今年デビュー40周年で数年前から何度も触れているRAMONES。

RAMONESに初めて出会ったのは高校3年生の時。

高校生の部屋、というか
最近の離れ若者なら大人の部屋でさえもしないような
どうしようもない臭いの充満した親友の部屋の
湿った布団がかかったコタツの上に置かれた数枚のCD。
Sex Pistols,The Clashと一緒に置かれて1番目を惹いたアルバム。
それがRAMONESのファーストアルバムでした。

ファッション的にもデザイン的にも1番興味がない!
しかしCDの帯には「全てはここから始まった!」的な紹介が!
音を聴いてみても予想通り全く何も響かない!!!

不思議なのですが、多感といわれる青春時代に触れても
Today your love tomorrow the worldもLet's Danceも
Havana affairも全くもって響かない!というか印象すら無い!!!

後にロックの名盤が安く買えるキャンペーン中に買ってはみましたが
部屋のCDラックの一番取り出しにくいゾーンにずっとありました。

何度かバンドでコピーしても、まぁ簡単で良いねっていう扱いで
特に思い入れもなく、断然PistolsやClashの方が好きでした。

ファーストとベスト盤だけあれば良いわ、と思っていたのですが
某パンク雑誌の広告を見て買ったビデオテープの映像を見て一転!
海賊版の映りも音も悪いそのビデオを見る度に毒が回り
ラモーンズファンの類に漏れずラモーンズのコスプレを始めました。
ショットのライダースにリーバイスにケッズ!
それを身に着けながらライブの映像を見る喜びと言ったら・・・。

すっかり毒が回った頃、ニューアルバム発売の情報と
解散の情報と、ラストツアーの情報が同時に耳に入ってきました。

名古屋でのラストライブを観て衝撃を受けて
それ以降どんどんアルバムを買って好きな曲が増えて。
何度もRAMONESのコピーバンドをやって基礎練でも叩いて。
Tシャツも買って旅先で色んな国の人とRAMONESの話をして
他にも好きなバンドが沢山増えたはずなのに
部屋にはRAMONESグッズが増えて。

相変わらず78年のライブのビデオを時々見てはライブを思い出し
あの曲もこの曲もライブで聴けたけど、今の方が聴きたいなと思ったり。

そのライブからもう21年!RAMONESが解散してから20年!
そして解散時のジョニーとは7歳、ジョーイとは4歳しか変わらない!
なのに今現在特に精力的にコピーバンドをやっている不思議!
そしてコピーバンドを通して更に偉大さを知る日々。

旅先では、芸は身を助けるという言葉を実感したり
音楽の話題になったおかげで険悪なムードが一転したり
そういう力のある物のことを教養というのかな?と思う事があったり。

今もいろんな国の方とSNSで交流したり
遠くて実現が難しい国からライブ出演の誘いがあったり
東京のRAMONESファンの方達と交流できたりで
RAMONESのコピーバンドをやっていて本当に良かったです。

だからといってそういうカウンターカルチャー的なものを学校で教わりたくないし
ましてやロックンロールハイスクールなんて曲を書いてるRAMONESを学校で習うなんて(笑)

店主の人生を変えたものの1つですが
それはマニアックだったり複雑だったり崇高なものではなく
単純明快で世界中の人から愛される音楽でした。

そういう物に出会えて好きになれたことは本当に幸運でした。

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