ビリー・アイリッシュ2021/01/21

飽きもせず毎日ビリー・アイリッシュを聴いています。
アメリカのパジャマとガウンを着てストーブの前のソファーでゲーム。
一体何をやっているんだろう?と思う瞬間もありますが
とても穏やかでストレスのない日々を送っています。

ビリー・アイリッシュをニルバーナ以来の衝撃!と言うみたいですが
個人的にはもっともっと衝撃的な出会いでした。

深夜にYoutubeの動画で観たのが最初でしたが
聴いての通りの「宅録」っぽい機材と少ない音数に驚き
ESGみたいに以前ならアングラな音楽に捉えられそうな音楽が
当時でなんと6億回以上の再生回数!

もう演奏力もレコーディングスタジオも要らない時代かぁ・・・と思うやら
で、あるからこそ、どこに暮らしていても音楽の発表ができ
日本の企業のプロジェクトとして音楽ビジネスの中でサラリーマンをしたり
メジャーデビューと言いながら生活費をバイトで稼ぐ不安な日々を送ったり
事務所所属と言いつつズブズブのレッスン代搾取の奴隷にされたり
無駄なお金と時間を費やして音楽をやらなくていい時代になったなと思いました。

RAMONESを観て楽器やバンドを始めた人が出てきたように
今後どんな宅録ミュージシャンが出てくるのかが楽しみです。

ストレス無く暮らせる場所で音楽をやりつつ国を跨ぐ規模で活動するのは
数年前に北京で聞いた話とリンクするので今っぽいやり方なのでしょう。

そういった環境の壁を破壊した事に驚き
機材の進歩とインターネットの進歩が宅録のクオリティを上げ
リビングで録った音をリビングで解凍するように再生する
サウンドシステムで再生する事を意識した昔のレゲエのように
再生する場所にマッチする音に仕上がっている事にも驚きました。

なので、話は少し逸れますが、ビルボードやブルーノートで観たいですね。

パソコンを持って一人でスタジオに入るお客様が出てきたのは
おそらく8~10年位前だったように思いますが
丁度その頃にビリー・アイリッシュも作曲を始めたそうです。
マックとプロツールスでやってたシカゴ音響系の頃とも違い
割と手軽な投資で機材を揃えることができるのも良いですね。

作曲や録音にはビリーのお兄さんが関わっているそうですが
ジャンルレスなアメリカっぽい音楽の影響が見えるのも面白いです。
曲によってはオールディーズの歌手が歌っても似合いそうな物もあり
それでいてTHE XXみたいに冷めた現代的なグルーブもあり。
とはいえ合唱を習っていたビリーの歌が1番の魅力ですが。

ヒップホップも定着した90年頃から数えて30年の時間が過ぎました。
エレクトロファンクの頃からだと40年が過ぎていますからね。
エルビスからレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン位の期間ですから
もう定番のアメリカ発祥の古典的音楽になっているかと思いますので
ヒップホップの影響も古典的なアメリカ音楽の影響と言えるでしょう。
曲の中に90年代西海岸ヒップホップみたいな音が聴こえて面白いです。

ジャンルや国や人種を意識しない感じも現代的でクールですね。

メジャーデビューしても基本DIYで今まで通りの曲作りなのも
パンクスピリッツ的なクールさがあって素敵です。

インターネットでの音楽の配信と並行して
多種多様な物販があるのも今っぽいですね。
「物」としての価値の高いアイテムが色々あります。
さすがに服は要らないですが、カセットとか物欲をくすぐります。

インターネットのネガティブな面ばかり報道されていた時期もありますが
気がついてみればこんなに便利でチャンスが増えていました。
その恩恵は特に田舎の人達を救っているように思います。
宅録も田舎の方がやりやすいんじゃないかと思います。
バンドメンバー集めなくても簡単に音楽作れますしね。

本当に好きな事ややりたい事
アイディアや蓄積した知識や実力があれば
形にするのは本当に自由で簡単な時代になったと思います。
こんな時代の過渡期を体験できてラッキーです。

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