Paul Smith/R.NEWBOLDの展示会2009/04/08

久しぶりに東京へ行ってきました。JR鯖江駅でバッタリmookのT氏に会ったので初めての東京2人旅。海外の旅行先でも思うことですが、都会は友達と行った方が楽しめます。長期滞在ならまた別ですが。そんな感じで展示会後も2人でインテリアショップや雑貨屋を周り話しこんでるうちに鯖江に着きました。鯖江駅到着間際、薄暗い町並みを見て「いや~、福井って感じだね。」と、いつもは1人でしみじみ思う事も口に出せました。

こんにちは。リターン・オブ・ザ・田舎もんモジュール店主です。久しぶりの東京は天気も良く、車窓から時々見える桜も葉桜になってました。新橋駅の近くを意味もなく遠回りして歩いていたら随分前にテレビで見た靴磨きのおばちゃんが居ました。テレビで見たとおりの動きで靴を磨いていました。靴磨きを初めて見たのは店主がインドへ行った時ですね。レッドウィングの古いブーツは当然汚れているので散々磨いていけと言われたものです。汚れ具合がカッコイイと思ってるので磨きませんでしたが。

さて、東京というか、展示会で行く先は大概お台場なんですが、ゆりかもめに乗って東京の街を眺める度にいろんな事を考えます。高い鉄塔、大きなビル、建物の中にある無数のオフィスや店舗、コンテナ船に郊外型商業ビル・・・全ては人間の欲望を満たす為に姿を現した欲望の化身なんだなと思ってしまいます。

体性感覚と結びつく脳皮質の領域を人体各部の大きさに置き換えて表現した(早い話が敏感な部分は大きく表されるって事)ホムンクルスというモノがあるんですが、東京の街も同じように欲望を形にしたらこんな形でした!みたいな印象を受けます。

脳の中で作られる欲望を形にするとこんなに巨大なのか!と思いながら窓の外を見ればひっきりなしに着陸していく旅客機。後ろからは達者な日本語で仕事の電話をするフランスあるいはイタリア人。目の前では携帯のモニターを凝視しながらせわしなくポチポチメールする人。でも不思議と店主は居心地が良いんです。

ただ、いつも思うんですが、ゆりかもめの4人がけシートの足元が狭い!

展示会での仕事は担当者様の協力もあってすぐに終わりました。直感で良いなと思ったアイテムをサクサクチェックして計算してみたら予算ピッタリで即オーダー。今すぐ店頭に並べたいアイテムもいっぱいでした。今回もテーマがマニアックで、そんな説明してもほとんどの人には伝わらないだろう?なんて思いながらコンセプトの資料を読んでました。

展示会に行くと他のショップのバイヤーさんを見れるので良い刺激になります。コーディネートの参考にもなりますしね。

mook のT氏との会話で、もし東京で生活していたら・・・なんてのがあったんですが、それは東京に行く度思う事で、街を行きかう人々を見ていてもその中にスーツを着た自分が居る事が想像できないんですよね。もし東京に住むなら店主は町工場の職人さんの技術継承者になりたいな、なんて話しながら品川駅に着きました。

時間つぶしに入ったバーのカウンターで店主の隣に座っていたOL風の女性が店主と同じ黒ビールを1人で静かに飲んでいるのを見て何故だか妙に東京って実感しました。行く度思うのですが、都会のバーは良いですね。大人になって良かったなって思う瞬間です。