フランス領インドシナ2009/08/23

タイトルのフォントだけ妙に可愛いのは何故
欧州によるアジア支配の中の1つの事例ですが、なかなか興味深い歴史を持つインドシナ半島。長くなるのでざっくりまとめると、キリスト教布教や植民地経済目的の欧州の国とアジア各国同士の対立が絡み合って、気がつけばアジアは欧米の手に。ありがちな恨み節ではございません。誰かが望んで起きた事ですからね。

表向き大東亜戦争当時に日本軍の働きかけで独立しましたが戦後間もなくフランス軍が戻ってきてインドシナ戦争が始まります。ベトナム戦争へ続く大変な時代。この頃アジア諸国の独立の為に戦った日本兵がたくさん居ます。植民地支配をしていた欧州の国が一旦逃げる(戦後すぐに帰ってくるんですが)ほど強かったんですね、兵器の質で格段に劣る日本軍は。

こんにちは。休日前で思いはすでに旧日本海軍基地のモジュール店主です。戦争ネタの番組も一段落ではありますが、店主にとってその手の話は年中無休。シーズン性のある話題ではございません。むしろ近年こういった話がしやすくなっているようで嬉しいです。

さて、アジアの歴史の中でも個人的に1番興味深い事件は、あの有名なマレー沖海戦です。真珠湾攻撃はバンバン報道されますが、同じ時期のマレー沖海戦、フィリピン・クラークフィールド攻撃は報道されません。正々堂々と大戦果を上げちゃったから(笑)そのマレー沖海戦に参加した航空部隊の司令部があったのが仏印(フランス領インドシナの略だよ)のサイゴンです。

マレー沖海戦は世界で初めて作戦航行中の戦艦を航空機が撃沈した戦いで、それはそれは衝撃的だったんです。言いなりになるしかないと思っていた大英帝国の最新の戦艦をアジアの島国が沈めた訳ですからね。欧米諸国の衝撃、航空機による新しい攻撃、アジア人の驚き、とにかくいろんな影響を各国に与えた訳ですね。

工業力・国力の差を見せつけられ、後々倍返しでやられてしまう日本軍ですが、マレー沖海戦の数日後には戦場となった海域に日本軍が花束を投下しに行きました。店主が戦時中話を好きなのは、こういった美談と劣勢の現場に居た言い訳しない人達の話が好きだからです。

話は大幅に変わって、昨日深夜に四谷怪談を見てました。日本のこの手の話は、幽霊が単純に悪者として書かれているのではなく、裏に悲壮感というか同情してしまうストーリーがあって、怖さだけでない悲しさが込められているのが独特だなと思ってしまいました。死体が生き返って街中パニック!とか、そんな単純なモノではないですから。

怖いだけでもなく、悲しいのでもなく、この切ない感じは日本的な気がします。CG、特殊メイクに頼らなくても表現できるんじゃないかとさえ思える日本的な怪談。こっちの方が逆にジワジワと怖くなる時もあります。こういう表現が出来ない、受け止められない人ばかりの時代になったら嫌だなぁ、と思いながら暗い部屋で冷めた分析をしてました。